
インタビューを受ける有名無名のあらゆる人間より、する側の人間にスポットを当ててまとめられたちょっと珍しい一冊です。
実際のインタビューが活字になるまでには「何を残して、何を削るか」という編集上の取捨選択を経るため、聞き手として主体的になにかを語ることはなくても、こういった形で書籍になることは、「語る・書く」とは違った「まとめる」という表現の面白さを教えてくれます。
本書でも語られていますが、特に柄本明さんの語り口の編集し具合(あるいはしなさ具合)のくだりは、編集裏話として読んでもとても面白いです。
ただWEB上のオリジナル版は、テキストの間に挟まれる写真も魅力的なのですが、本書はそのへんが結構ばっさりとカットされていて、欲を言えばそこも欲しかったなぁと感じました。
- レビュー投稿日
- 2020年5月22日
- 読了日
- 2020年5月22日
- 本棚登録日
- 2020年5月15日
『インタビューというより、おしゃべり。担当は「ほぼ日」奥野です。』のレビューへのコメント
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