島はぼくらと

4.02
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本棚登録 : 3826
レビュー : 594
著者 :
制作 : 五十嵐 大介 
tiaraさん 辻村深月   読み終わった 

よかった。すごくよかった。
辻村深月にしては、割と普通というか等身大の登場人物が多くて
多少の毒はありつつも、とても真っ直ぐで明るくて爽やか。
表紙もかわいい。

島という閉鎖的なコミュニティかと思いきや、
そんなおどろおどろしい感じや前時代的な古臭さもさほどない。
どんな場所でも住民の入れ替わりや世代交代はあるけれど、
最初から出ていくことを前提に子育てをする島のお母さん、
真っ黒になるまで母子手帳に書き込みをするという。
巣立つときに子供に渡すんだね。
同じ瀬戸内でも、本土の都会に生まれ育った私は
まるで聞いたことのないエピソードでした。
わたし母子手帳は母が保管しているし、そういうものだと思っていて
私自身、娘の母子手帳はわたしのものだと思っていた。
故郷という立ち位置の濃さが違うにしても、
やっぱり地元にいつでも帰れることってとても幸せなことなんだな。

シングルマザーの蕗子や、ヨシノの生き方や
おじいちゃんおばあちゃん世代のほろ苦い思い出に
高校生4人の関係も希望も葛藤も、
眩しかったり霧に包まれていたり波に洗われたりして
それぞれの思いが心に響いてきて、何度も涙が出た。
盛り沢山な内容だったけどすっきり纏まって、ハッピーな余韻もたっぷり。
赤羽環まで出てきて、にやにやしてしまったよ。

しかし、朱里と源樹の絡みがないまま終わってしまって残念だ。
まぁきっと卒業までにはうまくいってたんだろう。

レビュー投稿日
2013年8月14日
読了日
2013年8月14日
本棚登録日
2013年8月14日
11
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