一気読みすることをぜひともお勧めしたい。
これはやはり中学生のよく分からない青春のエネルギーで読み切りたいなー。
ませたところとガキんちょなところが混在していて、三者三様、自分のポリシーに従ってタフに生きる黒田慎平、高野、そしてキヨコ。
三角関係の話かと思いきや、こんな展開になるとは。
序章を途中と終章前に読み直してしまったよ。
転校生の黒田と高野は、クラスの底辺に追いやられた美少女キヨコを助けようと彼女の秘密を探ります。
キヨコの素顔と凛とした佇まいと突き放す態度が何とも理想的な影のある美少女キャラで、すごくかわいい。
クールを装う黒田くんも、繊細で素直な高野くんも、会話が気が利いてておもしろい。
キヨコの「私を知らないで」の理由は薄々感づくけど、そこのミステリーよりも、青春のひたむきさと未熟さとか、無謀さとか思慮深さとか、その辺の切実さがとても痛くて鮮明に伝わります。
現実離れしていても、どこかリアルで。
「普通に生きたい」か。
気付くのが遅すぎる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
●さ~その作家
- 感想投稿日 : 2014年1月22日
- 読了日 : 2014年1月22日
- 本棚登録日 : 2013年2月18日
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