下町アパートのふしぎ管理人 浅草六区には神様がいる (角川文庫)

  • KADOKAWA (2017年7月25日発売)
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感想 : 5

「無賃乗車の老婦人」
日暮れを見ると共に消える謎。
偶然を装って彼女に近付いて来たようだが、彼の狙いは一体何であるのかと同時に謎の幼女との関係も気になるが彼が邪魔な存在に感じているのは確かだな。
魂だけが思い出の地を彷徨い、本人は夢だと思っていたままだと危うく悪化し最悪の事態になる所だったな。

「瓢箪池の風化神」
二人が企んでいた本当の依頼。
彼以外の人間にとっては自らが醜態を晒す事無く事態を終息出来るのだから最高の提案だと思うだろうが、彼を騙す様な真似は今後の信頼に関わるのでは。
必死になり神様が消えぬよう探し回っていた彼の事を考えると、優雅にお茶をしていた二人には良い印象はないな。

「仲見世かくれんぼ」
まーだだよと響く声に導かれ。
もしも自らが拾う前に暴走していたら能力の無い彼女はどうするつもりだったのか分からないが、あれだけ賢ければそうなる前に計画を諦めて回収していただろうな。
二人の仲を割いたとしても、彼が彼女を想うかは別であるけれど姉と付き合うよりかはマシだと思ったのだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 大城密
感想投稿日 : 2020年3月10日
読了日 : 2020年3月10日
本棚登録日 : 2020年3月10日

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