「黒猫とパンの耳」
許して欲しかった人は。
優しい人だと分かっていたからこそ喧嘩になることはなかったのだろうが、もう少し言葉を選んで伝えればいいのではないだろうか。
「縞三毛猫の湯引きマグロの漬け丼」
幸せになって欲しくて。
どうしても引け目を感じることはあるかもしれないが、それを素直に口に出すことが出来ていれば二人で歩む未来があったのかもな。
「たび猫とあの日の唐揚げ」
いつか会える日を信じ。
記憶の中で生きている限り独りになることはないだろうが、ふとした瞬間に傍に居ない寂しさを感じることはあるかもしれないよな。
「ふたたび黒猫とのっけ弁当」
神様に沢山お願いした。
自分のせいでと考えることが多いと分かっているからこそ、二人の小さな宝物に全てを託して会いにいってもらったのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
高橋由太
- 感想投稿日 : 2023年2月1日
- 読了日 : 2023年2月1日
- 本棚登録日 : 2023年2月1日
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