- 伝染る恐怖 感染ミステリー傑作選 (宝島社文庫)
- エドガー・アラン・ポオ
- 宝島社 / 2021年2月4日発売
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マーキー「空室」、アーサー・コナン・ドイル「瀕死の探偵」、皆川博子「疫病船」の順で心に残った作品。戦災や疫病など緊急事態の中で人はどうなるのか?どのように考え行動するのか、それこそ、その時にその人の人間性がわかるのではないか。どの短編でも葛藤が描かれている。
2021年8月10日
- 胡椒息子 (ちくま文庫 し 39-8)
- 獅子文六
- 筑摩書房 / 2017年7月6日発売
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「悦ちゃん」の少年版。何があってもくじけない12才の昌二郎君。登場人物の中でどうしても感情移入してしまったのは婆やのお民さんでした。
2018年5月11日
- 青春怪談 (ちくま文庫 し 39-7)
- 獅子文六
- 筑摩書房 / 2017年1月10日発売
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この小説1954年に新聞連載されたもの。今の世と違和感を感じない恋愛模様、獅子文六の手腕はさすがです。ロマンティックで洗練された物語で最後まで飽きずに楽しめた。帯や解説にある通りクールボーイミーツドライガール、若い二人と周りの大人たちを巻き込んだ超絶ドタバタ恋愛劇。あー面白かった!私は船越トミ子を越路吹雪が演じた新東宝で映画化された方を観たいです。
2018年3月4日
- バナナ (ちくま文庫 し 39-9)
- 獅子文六
- 筑摩書房 / 2017年8月7日発売
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商材がバナナって?と思いながら読み進めるといつも通り、
最後までノンストップで読んでしまう面白さ。世の中イロイロ変わっていくけれど、人の心のあり方はあまり変わらない。それは家族関係、男女の仲、仕事に対する考え方など全てに言える。帯にある通り、レトロ&ポップな小説でした。
2018年2月10日
- 探偵レミングの災難 (創元推理文庫)
- シュテファン・スルペツキ
- 東京創元社 / 2017年7月28日発売
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ウィーンが舞台のミステリー。主人公レミングと犬のカストロのからみが笑える。クロツニヒ警部は本当にイヤなやつ!
2017年12月17日
- ロードサイド・クロス 上 (文春文庫)
- ジェフリー・ディーヴァー
- 文藝春秋 / 2013年11月10日発売
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捜査官キャサリン・ダンス、刑事マイケル・オニール、コンピューターの専門家ジョン・ボーリング、この3人の関係も気になるところ。
2017年12月17日
- シャドウ・ストーカー
- ジェフリー・ディーヴァー
- 文藝春秋 / 2013年10月15日発売
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キャサリ・ンダンスシリーズ、3作目から読む。面白いのでシリーズ残りも全部読みたい。
2017年12月17日
- 茨木のり子の献立帖 (コロナ・ブックス 207)
- 茨木のり子
- 平凡社 / 2017年1月16日発売
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詩人茨木のり子が残した自筆のレシピに基づき再現された日々の献立と彼女の日記が織りなす楽しい本。ご主人「Y」との仲良しぶりが読み取れる。子供みたいでかわいい夫だったようですね。
2017年8月19日
- 楽園のカンヴァス (新潮文庫)
- 原田マハ
- 新潮社 / 2014年6月27日発売
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ルソーの絵画に秘められた物語をたどりながら真贋判定に挑む2人の学芸員と研究員。研究員は岡山の大原美術館で監視員を務める早川織絵という日本女性。彼女の過去と現在、そして読後に未来も想像させる読み応えのある美術ミステリーだ。
2017年8月6日
- 人生論ノート (新潮文庫)
- 三木清
- 新潮社 / -
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どの章から読んでもいい。帯にある通り、折々に繰り返し読みたくなる。
2017年7月17日
- 破壊者 (創元推理文庫)
- ミネット・ウォルターズ
- 東京創元社 / 2011年12月22日発売
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『惨い。酷い。辛い。』読む前からおどおどしてしまう帯付きの長編ミステリー、いつもながら読み始めると止まらないミネット・ウォルターズ。男性側から女性に対して勝手に貼られたレッテルについて注意を喚起するというのが本書の隠れた目的であるという解説の一文があった。犠牲者は遺体となって登場するので彼女の言い分は聞こえてこない。なので、周囲の証言から殺された方にも何かしら非があったように感じてしまう。実社会に置き換えて考えてみると恐ろしいことだ。ひとりの人間とは、そんなに単純ではない、いろいろな側面を持つということを忘れてはいけない。ミネット・ウォルターズにしてはめずらしく、最後に心がホッとするシーンがあるのが救いだった。
2017年4月15日
- 遮断地区 (創元推理文庫)
- ミネット・ウォルターズ
- 東京創元社 / 2013年2月28日発売
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ウォルターズがデビュー作『氷の家』以来一貫して掲げる3つのテーマ。マイノリティに対する軽視と偏見、弱者に対する支配、そして家族のあり方。(あとがきより抜粋)想像を超える残忍な事件と登場人物の辛さや悲しみに読むのを途中でやめそうになるけれど結末が気になって結局一気読みしてしまう、それがウォルターズのミステリー。次は『破壊者』を読みます。
2017年2月17日
- 休みをとってでも行きたい問屋街さんぽ
- 古谷充子
- ジービー / 2016年3月16日発売
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問屋街好きです。行ったことのある店や町もイラストマップで見るとまた楽しいんだよねー。東京は割と好きな散歩コースが掲載されていますが名古屋や大阪は知らないコースだものね、行ってみたいなぁ!
2016年11月13日
- 西日本のうつわをめぐる、手仕事旅行 (えるまがMOOK)
- 京阪神エルマガジン社
- 京阪神エルマガジン社 / 2016年10月4日発売
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いま、西日本に惹かれている。
2016年11月13日
- 七時間半 (ちくま文庫 し 39-4)
- 獅子文六
- 筑摩書房 / 2015年5月8日発売
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品川を出て大阪に到着するまでの『七時間半』。この小説の舞台、特急ちどりで働く人たちと乗客たちがその『七時間半』に繰り広げる物語。1960年の1月〜9月まで週刊新潮に掲載されたという獅子文六の大衆小説。ラブありサスペンスありのコメディーです。舞台を現代に移したらタイトルは『三時間半』とかで乗り物は特急から新幹線に代わるのかな〜。
2016年11月13日
- てんやわんや (ちくま文庫)
- 獅子文六
- 筑摩書房 / 2014年4月9日発売
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獅子文六の小説3冊目、またしてもダメ男登場。小説の舞台は戦後の日本なのに登場人物は現代にもいそうな人々だから面白いのかな。ダメ男を追いかけ回す花輪兵子の迫力がスゴイ、笑える。映画では淡島千景が演じたんだって。スピード感のあるストーリーに引き込まれ、今、4冊目を読書中です。
2016年10月16日
- 自由学校 (ちくま文庫 し 39-6)
- 獅子文六
- 筑摩書房 / 2016年6月8日発売
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数年前に御茶の水で湯島聖堂の崖を上から眺めて何かの縁を感じたのは、昔読んだこの「自由学校」の舞台だったからなんだ。66年前のやっと戦争から解放された日本が、まるで大病の快癒期のように前向きで約束された明るい未来に向かって誰もが進んで行く、そんな時代背景の中で、ぐうたら亭主としっかり女房が織りなすドタバタ劇。当時、同時に2社が映画化したほど売れた小説なんだって。映画も観てみたい!
2016年9月15日
- とんでもないパティシエ ダイエット・クラブ5 (RHブックス・プラス)
- JBスタンリー
- 武田ランダムハウスジャパン / 2011年8月11日発売
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積年の恨み‥‥恐ろしい。。
2016年8月14日
- コーヒーと恋愛 (ちくま文庫 し 39-1)
- 獅子文六
- 筑摩書房 / 2013年4月10日発売
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最初に読んだのは中学生のときだった。大人の恋愛に憧れていたのかな。この小説は『可否道』というタイトルで1962年から翌年まで読売新聞の連載小説だった。1970年代に読み、本屋で見かけ懐かしくて2016年に再読。いつ読んでも今の話みたいに思える。エンディングがモリシゲの社長シリーズのラストシーンみたいで笑える。そこが昭和を感じるハッピーなシーン。コーヒーを飲みながらページをめくり、とても明るくのんびりした気分になりました。
2016年7月17日
- 昏い部屋
- ミネット・ウォルターズ
- 東京創元社 / 1999年9月1日発売
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読んだのは創元推理文庫の本でものすごいページ数、文庫で上下巻に分けないし文字も小さくて、なのにずっと何月何日何してた?って内容でもう疲れちゃった。終わってみると問題を抱えた3つの家族の話。登場人物に好きになれる人が一人も出てこない、つらい話でした。
2015年3月31日
- 判決破棄 リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)
- マイクル・コナリー
- 講談社 / 2014年11月14日発売
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子供が巻き込まれる事件って気分がめいる。映画になっても観に行けない。。
2015年3月31日
「三四郎」の新聞連載にはじまり再び読み続け、ひとまずこの「それから」で漱石文学一休み。森田監督が映像にしたかった理由がわかるくらい私も大人になったんだな。中学生の頃はなんだか内容もよくわからなかった。でもあの頃と同じ感想もある。「三四郎」の中の与次郎が印象に残りまた今回も『こんなヤツいるよな』と周囲の人の顔が浮かんだり、「こころ」の読後は鎌倉の海辺を歩きたくなり、「それから」の赤い風車ぐるぐる‥‥いい大人が遊んでばかりなんて、人間は仕事しなくちゃダメだ。みたいなトコです。
2015年3月31日
- 名探偵のコーヒーのいれ方 コクと深みの名推理1 (ランダムハウス講談社文庫)
- クレオ・コイル
- ランダムハウス講談社 / 2006年10月2日発売
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NYの老舗コーヒーハウスを舞台におこる事件を店主・クレアが捜査に乗り出す、リラックスして読めるミステリー。藤本将氏が描くところのカバーイラストのクリームサンド・クッキーがホントに美味しそうに見える。挿絵もカワイイ。
2014年4月13日
- わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)
- カズオ・イシグロ
- 早川書房 / 2008年8月25日発売
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こんなこと絶対にあってはならないと思う反面、実際にあるのでは?と疑ってしまうくらい練られたストーリーに胸が締めつけられた作品でした。Never let me go‥私はBill Evansバージョンで聴きました。今度はボーカルで聴いてみよう。
2014年4月13日