半村良の雑多な短編集。SF業界や文壇をイチビッた話が数本あると思えば、歴史純文学のようなものも数本。
でまあ、いずれにしてもエロ関係から導入されている作品が多いわりに、これといってエロをつきつめるでもなし、SF成分も最終的に純文学のように拡散していくため、全作品印象が薄い。
巨大餃子の繁殖と言ったバカ系SF作品も、今ひとつ弾け切らないで消化不良である。
いっそのこと、長編で使うようなわかりやすいショートショート落ちでも混ぜ込んで欲しかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2016年3月24日
- 読了日 : 2016年3月24日
- 本棚登録日 : 2016年3月24日
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