ぬり絵の旅 (角川文庫)

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訪れた都道府県を塗っていく男女の話。SFでもミステリでも怪談でもない。あえて言うなら、中年官能小説?いや、恋愛小説か。

東京駅で久しぶりに出会った同級生が、そこから不倫関係になっていく。小見出しにある日付がキーになるわけだが、結構そこ、読み飛ばすよね。

また、ストーリーの重要な核となっているのが、ちょっとした豆知識で、その辺は登場人物に語らせている以上、作者のエッセイ的な側面を持つ。森博嗣の小説にも似ているが、あれほど厭味ったらしくも、突っ込まれないようガチガチに守っている感もない。

ただ、本筋においては特に目立った起伏もないので、どうも平坦な印象であり、最後の数章に至っては人に会わなくなってしまう。

全く会わない人から、ひらすら手紙で報告されるというのも、それはそれで面白い話になりそう。そう思ったところで完全に幕切れ。アイデア先行で消化不良。

まあ、暇つぶし程度かな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般小説
感想投稿日 : 2015年9月7日
読了日 : 2015年9月7日
本棚登録日 : 2015年9月7日

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