野望のラビリンス (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 2
3

ハードボイルドかなあ(2回め)。フランス在住の私立探偵鈴切信吾が、持ち込まれた些細な依頼を片付けようとして、殺人事件に巻き込まれていくシリーズ。

個人的に酷評した「標的の向こう側」では、日本のヤクザとその娘と恋人だったけど、今度は芸術家ネットワークと銃器密輸ルートの話。ヤクザよりは人間性が描かれているので、それなりに読みやすい。

相変わらず、私立探偵が動けば動くだけ、人が殺されていくのだが、何でほぼすべて日本人なのよ?という違和感は相変わらず。フランスで話を拡げる意味がわからない。

しかし本作では、鈴切さん(そもそも生涯ほぼフランスにいるのに、漢字の名前って不思議だが)には、幸いにしてキャラクター付けが曖昧で、非常に薄いのに対し、周りのキャラクターの濃さが際立っているため、うまく展開出来ている方だろう。

肝心の事件の解決は、予想以上にあっさりと裏もないものなので、印象は薄いが、まあ読める方の作品であろう。

ただ、タイトルの意味がわからなかった。どの辺に「野望」が有るの?ちょっとセンスねえなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2016年2月16日
読了日 : 2016年2月15日
本棚登録日 : 2016年2月15日

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