黒魔術白魔術 (角川ホラー文庫)

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感想 : 13
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夏の角川ホラー祭を今年も開催したいけど、手持ちがもうわずか。

で、小説と思ってたら故事の紹介という、角川ホラーにこんなん有るの?というような本です。意表を突かれまくりました。

タイトルのとおり、中世を中心に現代までの魔術や秘密結社、そして呪いの逸話を色々と集めてきた話。文章もそつなく読みやすく、綺麗にまとまっている。

しかしね、こちとら澁澤龍彦で育ってきた人間ですから、あちらに較べるとやはり薄っぺらい。残虐性を出したいから、たくさんひどい故事を集めるのは解るんだけど、箇条書きにした所でマイナスですよ。

また、中盤くらいで完全にだれ始め「あなたはどう思うか」という締めが続くうえ、最後の呪いの賞になったら「呪いのダイヤ」「Uボート(潜水艦なのに、浮いている船だと誤解した記述あり)」、果てには「ツタンカーメンの呪い」って、学研の小学生向けのような内容が続く。1960年台ならいざしらず、温故知新でもない話を今更読まされるってね。

前半部分の気合の入ったところは、「がんばってるな」と思って読んでいたのだけど、最後の参考文献で「澁澤龍彦全集」がトップに有ったのでハイハイと☆を減らさせていただきました。ネタ元を写してるだけと知ると薄っぺらいわけです。

なぜ角川ホラーから?と思ったので調べてみた所、「本当は怖い○○」みたいな話で、当時ブレイクしていた(悪い意味でも)作家だそうで、悪い噂と上記の自分の感想を踏まえ、うんまあ、☆2つが限界でしょうね。

中学生以下なら面白いと思いますよ。ツタンカーメンのカーター卿とか知らん人向け。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドキュメンタリー
感想投稿日 : 2017年7月14日
読了日 : 2017年7月13日
本棚登録日 : 2017年7月13日

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