タイム (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
2.25
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感想 : 5
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高校の同級生が、幼女にいたずらの疑いをかけられた。保守党のホープで将来総理大臣も視野に入っている桐原と、23年前の過ちから、恋人も自分自身も捨てた松尾。そこへ「23年前の女子大生の自殺の真相を明らかにする」と別の同級生の一人が現れる。

電子書籍で読んだので、開いたときに800ページ以上の残りページ数に間違いではないかと思ったが、読んでも読んでも進まない状況が始まる。

文章自体は平易でわかりやすいのだが、枚数を稼ぐためとしか思えない、核心部分の名詞を示さない文章で、10人中9人までは、はよせえやと思うに違いない。例えば、23年前の幼女誘拐事件についての記述なのに、自殺したのは女子大生…?それが明らかになるためには、300ページ(電子書籍)を読み進めなければならない。

また、警察は一刻も早く展開したいはずなのに、松尾には話すが桐原には話さないため、松尾と桐原が出会うと奥歯に物が挟まったような会話が繰り広げられる。

最終的には破滅に向かうというのは、読み始めから予想できるものの、そこまでに800ページも必要だったかというと、それはないだろう。

通常のミステリ小説の2.5~3倍近いボリュームだけのものがあったかどうかというと、それはない。また、それだけのボリュームが有る分、予想もしない展開があったりもしない。むしろ、ミスリードを誘うために複数の登場人物に、間違ったことを同時に思いつかせるなど、都合が良すぎる部分が引っかかった。

まあ、なんというか、二度と読まないなという作品。他人にも奨めたくない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2021年2月8日
読了日 : 2021年2月8日
本棚登録日 : 2021年2月8日

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