阿刀田高の、いろんな中年世代の人生を描いた、非ミステリ、非SFの短編集。純文学というほどのものでもない。
浮気相手、元同僚、元詐欺師(?)など、中年ならではのちょっと落ち着いた人生で、流れるように色事に入っていく。ちょっとそちら方面が多すぎて、全体に辟易するが、まあ読めないわけではない。
ただ、事件でも起こりそうな盛り上がりみたいなものがちょくちょく見えてしまい、阿刀田高だしなという、ちょっとした期待感も手伝って、最終的に記憶に残るような話は少なかった。悪くはないが良くもない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
一般小説
- 感想投稿日 : 2016年7月8日
- 読了日 : 2016年7月7日
- 本棚登録日 : 2016年7月7日
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