彼岸からの言葉 (新潮文庫 み 24-6)

著者 :
  • 新潮社 (2013年3月28日発売)
3.44
  • (4)
  • (16)
  • (16)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 165
感想 : 15
2

冒頭に「これは小説であり架空の話だ」ということが書かれていたため、読みはじめの1章は混乱したが、いつもの通りのライトエッセイである。

「彼岸」は文字通りの言葉で「アッチの世界」「イッちゃってる人」を指す言葉なのだが、その説明なしの上に、文中でも「これは彼岸だろう」みたいな説明臭い使い方をされていて、この時点で☆2。

特に1章では、戸川純、竹中直人、大竹まことなどなど、有名人と交友関係の話が固有名詞を上げるのにいっぱいいっぱいでまとまりがないのと、その「彼岸」という言葉に引きずられた文章が続き、散漫な印象が強い。

2章からはいつものぼやきや、調べるほどに意味のわからなくなる言葉の話で楽しめるが、全体にオチが弱い。

オチが弱い一つの原因に、1本4ページのエッセイのうち、最初の2ページにわたって描かれている、しりあがり寿氏によるイラストに、オチが書かれてしまっていたりするのだな。3~4ページ目に入れればよかったと思うのだが。

同姓同名の人のあとに入居してしまった話など、稀有な体験の話など印象には残ったが、ちょっと不完全燃焼は否めない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2015年5月21日
読了日 : 2015年5月21日
本棚登録日 : 2015年5月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする