ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

3.90
  • (213)
  • (264)
  • (270)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 1848
レビュー : 205
制作 : Stephen King  浅倉 久志 
tikuoさん ミステリ   読み終わった 

映画化された長編小説に、これまた映画「ショーシャンクの空に」の原作を加えた2本立て。

おそらくレビューも「ショーシャンク」の原作「刑務所のリタ・ヘイワース」に集中しているだろうということで割愛。なかなか痛快な作品だが、「グリーンマイル」といい、こういうネタ好きだよね、キング。

さて、「ゴールデンボーイ」のほうだが、たまたまバスで見合わせた、元ナチスの将校の弱みに付け込んで、当時の話を聞き出す前半部はやや単調で、ナチスに対する批判という形を引用しつつ、無関心を決め込むアメリカ社会に対する皮肉なのであろう。これはこれで一つの話としては面白い。

ところが、少年と元将校が、進学にともなって会えなくなってからが本番。というか、キングだからね。

憎しみ合いながらも依存しあっていた関係がなくなった時に、内から湧いて出る残虐性という話になって、まあ割りとシンプルで直球の話となる。ただし、残虐表現は控えめ。

全体のストーリーは、2作とも本当に楽しめるもの。この厚さで2作も含まれているのはお得といえる。

しかし、文章が直訳って言う感じの、嫌味ったらしい言葉遣いが多いのが、かなり気になるんだよな。キングの作品は、訳がよろしくないため、読みにくいものが多いのだけど、これもギリギリのところだ。

レビュー投稿日
2016年2月9日
読了日
2016年2月9日
本棚登録日
2016年2月9日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (...』のレビューをもっとみる

『ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする