鹿男あをによし (幻冬舎文庫)

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本棚登録 : 5434
レビュー : 672
著者 :
tikuoさん ファンタジー   読み終わった 

万城目学による、万城目学らしい正しいふざけ方を実践した奈良京都大阪三都学園コメディー。

奈良の平城宮跡そばに建つ奈良女学館に、代理教師として赴任した「おれ」(あれ…?名前あったっけ?)は、たまたまであった鹿に、60年に1回の「鎮めの儀式」の「運び番」を託される。しかし、そもそも「運び番」とは何なのか…?

万城目学らしく、「マグロマル方式(万城目流にいくとホルモー方式)」で物事が進んでいき、読者もなんだコレ?というスタイル。しかし全体に「ホルモー」よりはマイルドかつカチッと押さえられたメカニズムなので、再読にもほとんど支障のないのは好感。

ただ、ボンクラ男性陣にキレキレ女子陣、神の声的動物陣といつもどおりの構成になっているのは、ちょっと物足りない。ボンクラ女子や切れる男子もいても良いのではないかと思うが、その辺は男性作家なので。

また、せっかくの女子校というおもしろい舞台を、ほぼ生かさぬまま最後まで突っ切ったのは、ちょっと残念。女子にちょっかいを出されたりする設定も欲しかった。

全体に爽やかで読みやすく、荒唐無稽とも思われそうな設定もきちんと納まっていて、軽快な作品である。

でもまあ、最後のアレをこの作者はずっと書きたかったんだろうなということだけはよくわかった。

(最後の文、なんか最近書いたような…)

レビュー投稿日
2019年4月2日
読了日
2019年4月2日
本棚登録日
2019年4月2日
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