四畳半王国見聞録 (新潮文庫)

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本棚登録 : 3449
レビュー : 246
著者 :
地球っこさん 日本文学:著者ま行   読み終わった 

苦しく鬱々とした大学受験を乗り越えた諸君。あるいは、早々と推薦入試に合格して高校生活最後の春休みを満喫したキミ。もしかしたら、ヒョイヒョイと軽~く試験を突破してきたあなた。おめでとうございます!
これから始まる大学生活をとっても楽しみにしていることでしょう。サークルに、バイトに、男女交際に、飲み会に、あ、もちろん勉強も。想像するだけで、ウキウキしちゃいますね。
こんなこと言っちゃダメかもしれないけど、キラキラ眩しい笑顔の可愛いキミたちには、まだ必要のない物語かもしれません。
一度読んだところで「???」となってしまうのではないでしょうか。

でも。
入学式には満開だった桜が散り始めた頃から。
理想の自分像や、いろんなこと楽しまなきゃイケナイ強迫観念なんかに、少しずつ疲れてきちゃう人もいるんじゃないでしょうか。
「あれ、何だか空回りしてる?」なんて自己嫌悪に陥っちゃたり。
そんな時にこそ、この物語はあなたの中にスコンと入ってくるタイミングかもしれません。

いいじゃないですか、その孤独、その敗北。
さぁ、四畳半王国を建国した国王となった男の話に耳を傾けてみましょうよ。

「広い世界の中に愛すべき四畳半があるのではなく、愛すべき四畳半の中に世界がある。」

この新世界の秘密を解き明かしたとき、キミは涙を流すかもしれません。
どうか、諸君に、阿呆神のご加護がありますように。祈ってます。

レビュー投稿日
2019年3月13日
読了日
2019年3月13日
本棚登録日
2019年3月13日
14
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