針がとぶ - Goodbye Porkpie Hat (中公文庫)

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本棚登録 : 649
レビュー : 66
著者 :
地球っこさん 日本文学:著者や行   読み終わった 

本を読むことで疲れた心やざわつく気持ちを落ち着かせることのできる人はいるでしょう。でも、わたしは逆で、そんなため息をつくような心持ちのときは本を読めないのです。しばらく本を読むことから離れてました。
まぁ、だけど何かと飽き性(今のところ読書はセーフ……)のわたしは、悩むことや落ち込むことにも次第に飽きてくるんですよね。というか、どんよりしてる自分に疲れちゃうのです。そうなると、あとは野となれ山となれ「ま、なんとかなるわな」とゆっくりゆっくり浮上することができます。飽き性も時には悪くないものですね。
とはいえ、まだリハビリ期間中のわたしには、吉田篤弘さんの本が心地いいのです。優しくて、あったかくて。失くした何かへの執着を素直に手放せるような。風にあたる傷口が自然にかさぶたになっていくような……

「グッド・バイ」洗剤の容器も、テレビのスイッチを消すときにも、教えたがる気持ちにも。どんなものにもサヨナラするときは「グッド・バイ」です。七つの物語は、どこかで交差しながらまた離れていきます。次の物語に出会うために「グッド・バイ」を繰り返しながら。
ついでに、わたしの昨日にも今日にも「グッド・バイ」です。そして明後日になる頃には明日も「グッド・バイ」いたしましょう。

レビュー投稿日
2019年6月10日
読了日
2019年6月10日
本棚登録日
2019年6月10日
18
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