わたしが今生きている時代の阿蘇の景色のはずなのに、まるで高天原で神が躍動している神話の時代、力強い生命の息吹を感じるそんな幻想的な雰囲気になれました。
1300年続いた野焼きの炎はまるで意志を持っているかのようで、ある時は神々しく、ある時は荒れ狂うが如く舞い上がります。それは古代から絶えることなく脈々と受け継がれてきた生命の踊りのようにも見えました。
夜空の星々の中には、とうの昔に死んでしまったものもあるかもしれません。遥か遠く次元を超えて今もなお、わたしたちに古の光を届けてくれていることに、何か意味があるかもしれない……なんてふと考えてしまいました。
地球という惑星が誕生し、真っ暗な海の底から嵐吹き荒ぶ陸地の割れ目から、様々な試練を乗り越え生き残ってきた生命の欠片たち。今わたしたちはそんな尊い生命のバトンを渡されているのではないのだろうか、そんなことまで想像してしまう写真集でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画・音楽・芸術・写真集
- 感想投稿日 : 2018年3月17日
- 読了日 : 2018年3月17日
- 本棚登録日 : 2018年3月17日
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