これはよかったー。この巻、めちゃめちゃ好きかも。今津屋の由蔵と磐音が二人旅。目的は表向きは今津屋のみまかったお艶の供養なんだけれど、その実は今津屋の主の後添い探し。由蔵はナイショで来ているんだけど、主はちゃんと知っていて、由蔵を責めたりもせず、「由蔵と磐音が納得した方なら」とにっこりと微笑むその度量が素晴らしい。大店の主は跡継ぎを得ないといけないってことは、昔は大変だったんだなーと思う。
時に恋のお話と言えば、おこんの父・金兵衛がおこんを嫁がせようとしているとか。磐音はそれでいいのか?と由蔵が聞くくだりも好き。うーん、前巻で「あたしが作者だったら、白鶴と会わせてお別れさせて、おこんと所帯もたせる」と書いたけれど、どうやらその通りになるんじゃないのかなー。ますます目が離せない磐音でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2009年8月1日
- 読了日 : 2009年8月1日
- 本棚登録日 : 2009年8月1日
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