死にたいけどトッポッキは食べたい

  • 光文社 (2020年1月22日発売)
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本棚登録 : 3770
感想 : 221
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タイトルからずっと気になっていた一冊。
きっと自分も似たような気持ちが続いているからだと思う。死にたいと思いつつ、大好きなチョコレートは食べたいし日本酒も飲みたいし。

冒頭の『はじめに』ですでに、私自身の心のうちがそのまま文章になっているようで驚愕した。書店でその部分を立ち読みしてそのままレジに持って行った。

ぼんやりとしたうつ状態が続く“気分変調症”の治療を記録した内容は、基本的にカウンセラーと著者の対話形式になっていて読みやすい。全てに共感できるわけではなかったけれど、彼女の文章は(翻訳者の方の力もあいまって)とても魅力的。

彼女の言う通り特にオチはないので、そのあたりを期待しているなら読まなくても良いかもしれない。ただ、何かしらの矛盾を抱えて日々生きている人、陰と陽のどちらにも振り切れられない人、白黒ではなくグレーを選んでしまう人にはぜひ一読してほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2020年6月10日
読了日 : 2020年6月10日
本棚登録日 : 2020年2月23日

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