会長の切り札 忍者ガールで罠をはれ! (角川スニーカー文庫 140-30)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2009年3月1日発売)
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本棚登録 : 98
感想 : 9
4

会長の切り札2巻。
うーん、この巻は1巻とあまり変わりばえがしないですね。
言うなれば男子校と女子高という違いはあれど、
光明君の作戦で相手を撃沈する点は同じなので…
ただ、男性作家らしく女子高が相手になる今回のほうが
いい意味で漫画な展開で楽しかったかも。
バラエティに富んでるというかで。
新キャラ・華之宮姫子(すげぇ名前)も人気が出たみたいだし。

ただ、相変わらず作者の我慢の弱さが鼻につくなぁ。
くどいようですが「やせ我慢」は口で言わせないから
「やせ我慢」なんです。
あまり言われると作者がこの主張に自信がないのかと突っ込みたくなる。

あと、光明君はマイド君より自分が賢ぶってるようにも見えるなぁ…
一見消極的なふりしてその実結構自分は頭切れます!て顔してるというか…
「小市民」の小鳩君タイプね。
しかも小市民と違い周りの皆も上手いように慕ってるというか、
そういう関係性はちょっと苦手かも。
彼に対等に突っ込む相手に乏しい気がして。
マイド君はメイちゃんにベタ惚れだったので、
彼女の素直な主張には弱かったんだよね。

とはいえ、次回以降は展開が色々大きく変わりそうで楽しみ。
あとあちこちで聞きますがキャラの個性以外に何一つ特殊要素がなく、
現実でも不可能でない話なのが凄くいいですね。
関西ではバラエティなども視聴者参加というか街頭で面白い人探しとか、
一般人が前面に出たものが少なくないんですが、
意外とテンプレートが多い芸能人ものより面白かったりします。
あの感じに近い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年小説系
感想投稿日 : 2009年12月23日
読了日 : 2009年12月23日
本棚登録日 : 2009年12月23日

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