夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

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本棚登録 : 36411
レビュー : 4076
著者 :
tko.mさん 小説・ミステリ   読み終わった 

名前はよく聞く作家さんで、作品名も「ああ、そのタイトルどこかで見たわ」という程度の認識。要するにベストセラーなのでしょうが、そういう浅い認識で手を出すと万人受けでも自分受けではなかったりして、うわぁと頭を抱える事になる。その典型がみなt…いや差し控えますが、そんな売れっ子作家さんとまた1人出会ってしまいました。

…という感想を書こうと思っていたのですよね。読み始めた頃は。独特すぎる世界感になかなかなじめず、これ、途中で投げ出すかもと覚悟してました。

ところが読み進むにつれあら不思議、グイグイ引き込まれるじゃありませんか。古本市ではクスクス笑いだし、学園祭では全力で応援に回り、最後は拍手喝采でした。いや面白かった。

最初こそ文体にばかり目が行ってましたけど、要するにこれ、キャラクター造形が秀逸なんですよね。黒髪の乙女ちゃんの可愛らしさときたらたまんないし、先輩の外堀を埋め続ける姿も滑稽さから一周回ってシンパシーを感じてきました。

舞台の京都に対する造形と愛情が深いのも、作品の色を深めているでしょうね。蛇足ですが自分の知り合いに先輩みたいなものの見方をする友人がおり、これで舞台が浜松ならば「むむむ、知らない所でアイツこんな面白い文書いてたのか!」と疑いたくなる所でした。

レビュー投稿日
2019年2月15日
読了日
2019年2月15日
本棚登録日
2019年2月15日
4
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