スエカネクミコさんの作品と言えば忘れられないのはパレス様こと「プリティ・マニア」。人格崩壊者と下ネタとおっぱいのオンパレードで頭から変な湯気が出っぱなしになり(※褒めてません)、自分の中では「手を出してはいけない漫画家」ランキング堂々の永久欠番です。
そのイメージで恐る恐る読み始めた本作。なんとびっくり、大真面目なストーリーでぐいぐい引き込まれる結果と相成りました。序盤はおっぱい出てきますけど(笑)。
偉人達のクローンが生産され、集められたセントクレイオ学園。ナポレオンやナイチンゲール、はては卑弥呼やヒトラーまで揃った学園を舞台に重い(重厚と言う意味でも、また暗いと言う意味でもまさに重い)話が展開されます。途中、登場人物の誰もが悪人に思えてきて、苦しい雰囲気が漂いますが、最後はどうにか一筋の光を見出した、と言った所でしょうか。正直、ややあっけない感もある幕切れでした。
面白いけど、うーん、ちょっと勿体ない。掲載紙の休刊、という大人の事情も絡むゆえ致し方のない部分もあります。
ともあれ、ページをめくる手が一向に止まらなかったのは紛れもない事実。スエカネさん、見直しました。でも安易に他作品に手を出すとまた痛い目を見そうなので、お付き合いには慎重を期そうと思います(爆)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2016年9月11日
- 読了日 : 2015年1月19日
- 本棚登録日 : 2016年9月11日
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