夜勤中に地震が起こり、気づいたら1944年のマニラにいた紗穂。しかも、自分のことを皆が「雪野」と呼ぶ。それは、直前に介護していた老女の名前だった!
というタイムスリップものです。
反戦小説とはいうものの、ティーン向けのかなりライトな感じです。
以下ネタバレ含みます。
タイムスリップしたからと言って、さほど現代の医学が活かされるわけではなく、むしろ「平成」という時代の「平和」と「平等」が異質なものとして語られる。
私たちにとってのその人権とかその感覚こそが糧として紗穂を支え、当時の人たちを勇気づけるというまぁちょっとあれですが、このくらいはよいかと。
最後がちょっとバタバタで気になりました。
元に戻った雪野のことをみんなどうおもったんだろうか、とか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
現代作家
- 感想投稿日 : 2020年4月25日
- 読了日 : 2020年4月24日
- 本棚登録日 : 2019年12月26日
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