不明解日本語辞典

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本棚登録 : 111
レビュー : 9
著者 :
tmk527さん 言語   読み終わった 

「あ、それは」の「あ」や、「ちがう」や「っていうか」の語源やその意味などが集められている。
たぶん種類でいうと論文に近いんだと思うんだけど、こういう文章と思考を読み慣れていないと1/3くらい読んだところで「この人めんどくさっ」「それはちょっとこじつけじゃないの」となる(私だ)。
でも、ちょっとずつ読み進めれば一単語については短いので何回か読み直す必要もあるけど面白く読めるし、なんとなく口に出していたり、言いながらも気になっていた言葉についてなるほどと思うことは間違いない。

なにごともはっきり言わず、曖昧にするという特徴がある日本語だけど、もし人に向けて明確に言葉を発した時、それが相手にどういう心象で届くか、ということにも絡んでいるので「ものの言い方」「話し方」についてもなるほど、と思う。

日本をにっぽん、と読むか、にほん、と読むかについては私自身も気になっていたのでそのあたりもすっきり。
それにいま書いた「私自身も」の「私」をあえていうことについても、日本語は述語に主語が内包されているので文頭に主語がいらないのでは、これは文頭に「私は」をおく、外国語の影響というところも面白かった。

最後にある、愛はあるなし、ではなくて、「なす」(未来に向かう)もの。「ある」は過去になされた意味のひとつで、「なす」は無限大に開かれている。

なしてこその「愛」で、なさなければ「愛」ではありません
という最後の一文が結構グッときた。

レビュー投稿日
2016年11月23日
読了日
2016年11月23日
本棚登録日
2016年11月23日
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