11番目の取引 (鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち)

  • 鈴木出版 (2019年6月24日発売)
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アフガニスタンからアメリカに逃れてきた難民のサミとじじ。祖国からやっと持ち出したルバーブを奪われた。それは故郷の楽しかった想い出、歌、じじの健康、未来までも奪われたことと同じだ。
サミはルバーブを取り戻す為に奮闘する。
昔話の「わらしべ長者」のように物々交換をしながら。「わらしべ長者」のただ幸運の積み重ねだけの話じゃない。周りの人々の助けや知恵があり、サミの勇気があり、その過程でサミの閉ざされた心が開いていく。新たな祖国と未来を勝ち取っていく。
人種差別、難民問題、アフガニスタンの抱える問題、読む目が先に進むのを拒むほど辛い現実を突き付けながらも、サミやダン、レイラたちの築いた友情に未来への希望を持ちたいと思えた。
イスラム文化の奥深さに触れられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年11月6日
読了日 : 2019年11月1日
本棚登録日 : 2019年10月19日

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