アフガニスタンからアメリカに逃れてきた難民のサミとじじ。祖国からやっと持ち出したルバーブを奪われた。それは故郷の楽しかった想い出、歌、じじの健康、未来までも奪われたことと同じだ。
サミはルバーブを取り戻す為に奮闘する。
昔話の「わらしべ長者」のように物々交換をしながら。「わらしべ長者」のただ幸運の積み重ねだけの話じゃない。周りの人々の助けや知恵があり、サミの勇気があり、その過程でサミの閉ざされた心が開いていく。新たな祖国と未来を勝ち取っていく。
人種差別、難民問題、アフガニスタンの抱える問題、読む目が先に進むのを拒むほど辛い現実を突き付けながらも、サミやダン、レイラたちの築いた友情に未来への希望を持ちたいと思えた。
イスラム文化の奥深さに触れられた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年11月6日
- 読了日 : 2019年11月1日
- 本棚登録日 : 2019年10月19日
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