29種の生き物の死にざまに目を向けた話。
繁殖行動を終えると死を迎えるようにプログラムされてるのであると簡潔な言葉で淡々と書きながら、そこにその生き物の生の物語を語ってくれる。稲垣栄洋さんの物語方が上手くて心に染みる。その死にざま(生きざまを語っているのだろう)は、哀しいけれど神秘的で潔く一生けんめいで愛しい。
「死」は38億年に及ぶ生命の歴史の中で、生物自身が作り出した偉大な発明、だという。
そうだったんだ!
その偉大な発明、贈り物をありがたく受け取るために、生を全うしよう。他の生き物たちの真摯な生きざまを見倣って。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年12月3日
- 読了日 : 2019年12月3日
- 本棚登録日 : 2019年8月26日
みんなの感想をみる