まあじゃんほうろうき (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

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本棚登録 : 146
レビュー : 12
著者 :
猫町倶楽部 東京文学サロン月曜会さん 漫画   未設定

"無頼の抒情派"西原理恵子さんの出世作です。
 最初はホントにつまらない4コマ漫画で、これで良く連載続いたな~、と逆に感心する位ですが、
 1巻(文庫は上巻の前半)の半ば過ぎから、どんどん面白くなってきます。
 麻雀というゲームそのものではなく、麻雀を通じた西原さんの交友関係を描いた漫画ですが、
 博奕という切った張ったの世界は、人間の本性が剥き出しになる場でもあり、
 その剥き出しの人間のセコさズルさえげつなさ、そしてたまらない面白さを、
 鮮やかに浮き彫りにする西原さんの手さばきは見事です。
 まあ、とても褒められないエピソードも多いので、良い子には読ませづらいですが。
 (所持金400円で博○堂にお金を借りに行って小銭を顔に投げつけられる話や
  麻雀で23万円負けた朝におごられたソーメンを「23万円のソーメンだと思え」と言われ、
  その後、18万円の駅弁や40万円の桜えびを掴まされる話などなど)

 その一方で、一人の漫画家が自分の表現スタイルを見つけて、
 これを確立していく過程が刻まれている、という意味で大変興味深い作品でもあります。
 小説家にしろ、漫画家にしろ、"化ける"ってこういうことなんだなぁ、というのが良く分かります。
 僕はあまり漫画は読まないのですが、そんな中でも、自分にとって別格の漫画家が二人いて、
 一人は月曜会でも取り上げた岡崎京子さん。もう一人が西原理恵子さんです。
 その西原さんの作品の中でも、僕が一番繰り返し読んだのはこれです。

レビュー投稿日
2013年2月13日
本棚登録日
2013年2月13日
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