辞めるなんてもったいない!―入社3年たったら読む本

著者 :
  • 大和書房 (2005年9月1日発売)
3.30
  • (1)
  • (10)
  • (20)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 76
感想 : 12
3

いい意味でも悪い意味でも内容がタイトルに忠実な本。


社会に出て3年目、つまり「ただの一作業者」である人が会社を辞めたいと思ったときに読むとちょっといい本だと思う。
(個人的には2年目の人程度の作業者が読む方がピンとくるのではないかと思う。)

そもそも、確かこの本は自分が3年目で行き詰っていたときに買っていた積読本。
5年目となった人間が読むには大したことが書いてある本ではない。書いていることは分からんでもない。ただプロジェクト運営をかじり出している人や会社の仕組みを理解してきているようなレベルの人にとっては全体的には物足りなさを感じる。


とは言え、目から鱗の箇所はある。

1.「自分にしか出来ない仕事と他人に任せるべき仕事」
→作業を指示する側として罪悪感を感じる必要は無いと。メンバーに指示をして、自分はもっと難しいく大きなことをすればよい。
分かりやすい例が書いてあった。
「タバコのポイ捨てが横行するような日本を作ったのは私の責任だ」と言って時の首相が街でタバコ拾いをした・・・これは、違うと。するべきなのは、たとえば「法律を作る」と言ったもっと大きな事なのだと。これは「確かにね!」と納得した。
で、今まさにコレで仕事を回している。自分が考えないといけない観点・視点を自分でし、他の作業は他メンバーに任せる。
この作業割り振りに間違っていないことが分かった。

2.「起業家の視点を持つ」
→自分が属している会社の一メンバーとして作業に取り組むだけでなく、【自分が会社の社長】として取り組めと言われることがある。まさにそういうことなのであろう。

3.「朝1時間早く来て勉強に時間を充てる」
→【分かっちゃいるがなかなか出来ないこと】の代表格だが、今の自分ならできないことは無い気がするので軽く目から鱗。
ちょっとやってみようかと思う。

手元には残すほどのものではないが、それなりに面白い本だったので評価は真ん中。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2009年12月31日
読了日 : 2009年7月20日
本棚登録日 : 2009年7月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする