獏鸚 (名探偵帆村荘六の事件簿) (創元推理文庫)

著者 :
制作 : 日下三蔵 
  • 東京創元社 (2015年7月29日発売)
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本棚登録 : 139
感想 : 14

『日本SFの先駆者』、海野十三の奇想探偵小説集。
黄金期の探偵小説が持つ雰囲気の良さもさることながら、江戸川乱歩や横溝正史と違うところは、科学的なトリックを多用しているところ。この辺りが『SFの先駆者』と呼ばれるだけある。
探偵役の帆村荘六は明智小五郎に代表される『超人的な名探偵』の系譜に繋がるキャラクター造形で、所謂『探偵小説』を読み慣れている読者にはとっつきやすいタイプと言える。本作の持つ雰囲気の良さは帆村のキャラクター造形によるところも大きい。
余りミステリではモチーフにならない麻雀を扱っている『麻雀殺人事件』と、奇想天外なトリックが正に『奇想ミステリ』の『爬虫館事件』、怪奇小説じみた雰囲気が漂う『俘囚』の3作を推したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年9月29日
読了日 : 2015年9月29日
本棚登録日 : 2015年7月27日

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