ヴェネツィア 水上の迷宮都市 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1992年8月11日発売)
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本棚登録 : 156
感想 : 9
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「浮島」、「迷宮」、または「交易」、「市場」、「広場」などという明確なテーマを設定した章立てで、非常に歯切れよく、明快にヴェネツィアという歴史上特異な水上都市を、歴史絵巻を見ているようなヴィジュアル表現を連想させるような語り口で語りあげています。

しかも現在の事例から、その起源を過去へとさかのぼっていくという構成を全編にわたって採用しており、最後まで読み手の興味を失わせないように工夫されていて、この手の書籍にありがちな、専門用語ともってまわった言い回しのオンパレードで作られた自己顕示欲の塊のようなものとは一線を画してて好感が持てました。

そこまでしてもやはりわかりにくいところがあるのは、このヴェネツィアという都市の特異性なのかな。

文章だけでこんな特異な水上都市、想像しろというほうが無茶だよね。やっぱりヴェネツィアに一度でも行ったことがあるほうが、当たり前だけどより一層理解が膨らみます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文化
感想投稿日 : 2011年10月1日
読了日 : 2011年9月30日
本棚登録日 : 2011年9月28日

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