宝塚ファンとして興味深く読みました。
製作の垂直統合により独自の美意識・世界観を体現でき、それが競合優位性となる、というのは納得。
一方で、競争がないことによりマンネリ化や妥協が生じ?、特に脚本、作曲、振付などに「あと一歩の物足りなさ、残念さ」を感じざるを得ない現状を認識しているのだろうか?
生徒が未完であることは応援したい気持ちにさせる要素の1つになるが、作品が未完であることを堂々と許容すべきではない。「芝居が駄作でもトップが格好よければ成功」などと書いていたが、趣味が多様化し芸術に目が肥えてきた現代の観客には通用しないのだと経営層にもきちんと分かってもらいたいものです。しょうもない脚本にも関わらず一生懸命熱演する生徒が不憫で券を買う、なんていうファンをいつまでもあてにしていたら、次の100年はありません。
100年続いてきた宝塚、良き方向に発展していって欲しいものです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年5月10日
- 読了日 : 2017年5月10日
- 本棚登録日 : 2017年5月10日
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