ふくわらい (朝日文庫)

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本棚登録 : 1925
レビュー : 213
著者 :
todo23さん 一般   読み終わった 

なんとまあ。肉子ちゃんもそうでしたが、なんと強烈なキャラを生み出すのでしょう。極端すぎて引いてしまう人もいるようですが。
主人公の鳴木戸定(なるきど さだ ≒マルキ ド サド)は幼少期から感情の表出が少なく、一人暗闇で福笑いをするのが好き。少女期には紀行作家の父に連れられて行った旅先で人肉嗜食を経験し、ますます世の中から浮いた存在になる。そして文芸誌の編集者として働く今も、独自の世界を持ち、周囲から一目置かれる存在なのだが。。。
河合隼雄物語賞受賞作。「人のこころを支えるような物語を作り出した優れた文芸作品」に与えられる賞だそうで、「支える」かどうかは別にして、小説でしか描けない物語という気はします。
終盤で鳴木戸定が普通の感情を持って行くという展開はどうかと思うけど(もっと孤高を保って欲しかった)、とても読み応えがあり印象に残る作品でした。

レビュー投稿日
2015年10月14日
読了日
2015年10月14日
本棚登録日
2015年10月14日
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