走るジイサン (集英社文庫)

3.43
  • (12)
  • (24)
  • (40)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 185
レビュー : 24
著者 :
todo23さん 一般   読み終わった 

>頭頂部だ。
>頭の上に猿がいる。いくぶん・・・・
表題と言い、このふざけた様な書き出と言い、最初はユーモア小説かと思ったのですが。。。
先日読んだ「コンビニ・ララバイ」の池永陽のデビュー作。第11回小説すばる新人賞受賞作です。
主人公は息子と二人暮しの老人。息子が結婚して嫁さんと同居することになるのです。主人公は、突然家庭に入り込んできたこの若い女性が常に気になって仕方ない。そして、一方で自分が片隅に追いやられたような気もしてる。暇つぶしに行く喫茶店で会う友人は熟年離婚の危機にあったり、仲の良い夫婦ながら妙に訳有りそうだったり。
「コンビニ・ララバイ」と同じように、ちっぽけな日常の中で、小さな人間が、やるせないながらもどこか一生懸命に生きている。そんな姿を好感を持って描き出している作品です。

レビュー投稿日
2017年10月30日
読了日
2006年6月2日
本棚登録日
2017年10月30日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『走るジイサン (集英社文庫)』のレビューをもっとみる

『走るジイサン (集英社文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする