10の短編それぞれで、少しずつ違った手法で著者を笑いに引き込みます。
ただ、その方法がときに実験的過ぎ、また元々かなり難度の高い(マニアックな)パロディを得意とする人だけに、何処まで付いて行けたのかが気にかかるほどの作品です。
「素晴らしい日本野球」には別の思い出がある。日本通を気取るフラナガンが無茶苦茶な日本野球論を語るおかしさなのだが、この作品が発表された当時、パロディーと気がつかなかった某大学教授が、真面目な反論を私の読む地方紙に掲載してしまった。実はこの作品を知ったのはこの新聞記事が先で、後から原作を読むことになってしまった。内容はともかく、誰も新聞記事を止めようとしなかったほど凝った作りの作品です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ユーモア
- 感想投稿日 : 2017年11月8日
- 読了日 : 2004年2月6日
- 本棚登録日 : 2017年11月8日
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