冬の日誌

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本棚登録 : 271
レビュー : 25
制作 : Paul Auster  柴田 元幸 
todo23さん エッセイ   読み終わった 

過去の自分に向かって「君は・・」と語りかける自分史。
久しぶりのオースターです。小説だと思って借りたのですが、ジャンル的にはエッセイに当たるもののようです。
淡々たる饒舌。
これまで住んだ沢山の家の事、恋に落ちた女性たち、家族、30年連れ添い今も深く愛する奥さんについて、時代で並べるという事もせずに、ただひたすら書きこまれた文章。ほとんどページに余白というものが無く、しばしば見開きの2ページが全て文字で埋められています。
もちろん翻訳なので原文は推測するしか無いのですが、饒舌なのに切れがあって、文章だけで作品の中に引き込まれて行きます(訳者さん、ご苦労様)。
64歳になって老いを感じながら過去を振り返る。ただ、そこにあるのはおセンチなノスタルジーでは無く、淡々とした報告書のようです。来し方を振り返り、確認した上で次のステージに向かう、そんな感じがします。
この「冬の日誌」はフィジカルな振り返りで、対をなすメンタル面が「内面からの報告書」という作品だそうです。少し間をあけて読んでみることにします。

レビュー投稿日
2017年10月2日
読了日
2017年10月1日
本棚登録日
2017年10月2日
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