龍宮 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年9月2日発売)
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本棚登録 : 1492
感想 : 163
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川上さんを読むたびに思うのです。私はこんな作品は嫌いなはずだと。
不思議な幻想譚です。ファンタジー。登場するのは人間になった蛸、膝ほどの大きさの14歳の姿の曾祖母、ケーンと鳴く老人、台所に出没する小さな荒神。。いずれも人にあらざるもの。私はこうした幻想作品にはあまり手を出さないはずなのです。
それでも川上さんの世界に入り込めます。それは、そうした不思議な世界がおどろおどろしくでもなく、少女趣味的なファンタジックでもなく、ごくありふれた事象の様に描かれているせいかも知れません。フワフワと心地よく川上ワールドを漂えば、それはそれで心地よいのです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般
感想投稿日 : 2017年10月30日
読了日 : 2006年10月24日
本棚登録日 : 2017年10月30日

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