天の花 なでし子物語

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本棚登録 : 180
レビュー : 37
著者 :
todo23さん 一般   読み終わった 

『なでし子物語』『地の星』に続く三作目。どうやらこの続きも『常夏の光』として連載中のようです。

天竜川の上流、かつて林業で財を成した財閥・遠藤家の大邸宅・常夏荘を舞台にした物語。
どこかバーネットの作品『小公子』『小公女』『秘密の花園』等を思い出させるなかなか良い雰囲気で始まった『なでし子物語』。その20年後、没落した遠藤家を支える若い女主人の奮闘を描く『地の星』。でもねぇ、その方法が余りに小ぢんまりとした手作りお菓子製造であり、その過程もご都合主義満載のお仕事小説で少々がっくり。三作目にはなかなか手が出なかったのです。
で、この三作目『天の花』。
時系列的には『なでし子物語』に続く10年間ほど。『地の星』までにはまだ数年の空隙が有ります。雰囲気的にも『なでし子物語』寄りでバーネット調。しかし、どうも・・・・・。なんかすりガラス越しに見ているドラマという感じがします。
大人のフェロモンたっぷりで格好良過ぎる龍治、11歳にしては天真爛漫すぎる(セドリックの様な)立海、「おしん」過ぎる耀子。キャラが立っていると言えばそうですけど、ちょっと不自然。脇役たちも基本良い人ばかりで相当なステレオタイプ。その上舞台が庶民の想像をはるかに超える常夏荘ですからね、どうも現実感に乏しくて。その中で進められる恋愛物語も、う~~ん、こうなるのか。。。
作品単位で時系列を入れ替えた上に、この1冊の中でも時系列を入れ替えながら進める書き方も、ちょっとやり過ぎかな。

でもこの作品、映像化したらとても面白いでしょうね。

レビュー投稿日
2019年8月5日
読了日
2019年8月4日
本棚登録日
2019年8月5日
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