不動産は値下がりする!: 「見極める目」が求められる時代 (中公新書ラクレ 252)

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  • 中央公論新社 (2007年8月1日発売)
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リクルート創設者江副浩正氏の著作。事件の頃は高校生ぐらいで、何ていう悪者かと思っていたけど、今落ち着いて考えてみると、一代でリクルートを巨大グループに成長させたベンチャーの先駆けであり、有能な人材を輩出し続けるリクルートという企業文化の体現者ということになるのだろう。
現在上昇している不動産価格について、現状や近い将来の予測も交えて全体的には値下がりするだろうというのが主張。
理由として
1.容積率の緩和などで高層ビルが増えて、床面積は増えている。
2.少子化による大学の廃校や統合、国立大学の民営化によりキャンパス用地が住宅に変わる。
3.工業用地も製造業の空洞化により、今後は別用途で使われることになっていく。
が挙げられている。
これらによる効果は確かに高いと思われる。

ただ最後に筆者は東京は魅力的な街で集積はさらに進むと思われるとしている。
結論としては東京の中心地は土地の価格は変わらないかまだ上がる、ただ通勤圏も含む郊外の価格は下がりそうということだった。

結論としてはごく一般的なような気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2012年6月3日
読了日 : 2007年10月27日
本棚登録日 : 2012年6月3日

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