大正時代に起こった関東大震災は、加藤保憲という元陸軍中尉が日本を破滅させるために術を用いて起こした人災だった。
……というお話。
風水とか陰陽五行とか、オカルティックなネタがてんこ盛りでした。
これは好きな人には好きかもねぇ。
江戸(本来は「水戸」)に長年残されていた平将門の怨念だとか、葛城の一言主神をはじめとする「まつろわぬ民」の大和に対する怨嗟だとか、大陸や半島の人が日本人を怨んでいる思いだとか、いろいろ入り混じった過去があるようだけど、とにかく加藤さんは日本を滅ぼしたいらしい。
亥年が1つのポイントになっていて、関東大震災も神戸の大震災も亥年だったことを考えると、来年亥年の今年に読んでおくべきと思って手に取りました。
「天災は忘れたころにやってくる」は本人のことばではない説もあるけれど、寺田寅彦さんなど実在の人物もたくさん出てきます。
ちょっと軽い感じもあるけれど、気軽に読めてよさそうな感じ。
世界観に入り込めれば、とても楽しめそうなお話です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年3月25日
- 読了日 : 2018年3月23日
- 本棚登録日 : 2018年3月25日
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