玉ねぎの皮をむきながら

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制作 : 依岡 隆児 
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依岡隆児先生(総合科学部国際文化コース)ご推薦

先ごろ亡くなったドイツのノーベル賞作家ギュンター・グラスの2006年に刊行した自伝的小説『玉ねぎの皮をむきながら』(集英社)です。(ちなみに、私が翻訳いたしました。)
戦争末期にナチス武装親衛隊員であったことを告白し、物議を醸した作品です。
自らを恥じつつ、記憶を「玉ねぎ」に見立て慎重に皮をむいていくように語っています。ゆっくり読んでいただきたい。想起はすぐに隠れ家を求める、嘘もつけば美化することもあるとして、自伝的とはいえ「自伝」自体に内省的でもあります。戦争の記憶の継承や歴史認識といった、今またアクチュアルになっているテーマについても深く考えさせられることでしょう。母との死別シーンなど、印象深い箇所も少なくありません。 

レビュー投稿日
2015年7月1日
本棚登録日
2015年7月1日
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