有次と庖丁

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著者 : 江弘毅
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片山真一先生(総合科学部数理科学コース)ご推薦

400年を越えた刀鍛冶の伝統を受け継いだ京都の包丁の老舗の名前が「有次(ありつぐ)」です。ドキュメンタリーとしては、焦点がやや絞り切れていない面には目を瞑り、斜に構えた京都案内として読むことがお勧めです。例えば、有次は錦小路の東の端に位置するのですが、その地名は、どんな由緒を持つのか?また中京あたりの商家の女の子達の無邪気を装ったイケズな言動はどんなにエゲツナイか等の京都の蘊蓄がそこかしこに散見されます。有次は、刀鍛冶として最初から太刀に比べあまり評価の高くない小刀鍛冶を本業としました。その理由に、同門に和泉守兼定(土方歳三の愛刀として著名)がいたという興味深い指摘もあります。また庖丁の銘柄や切れ味がさんざん述べられているので、読んでいるうちに、まず自宅の庖丁の銘柄を調べ、自分の庖丁の切れ味を確かるために、実際にキュウリやトマト等、色々切ってみたくなること請け合いです。

レビュー投稿日
2015年7月21日
本棚登録日
2015年7月21日
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