高慢と偏見〈上〉 (光文社古典新訳文庫)

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制作 : Jane Austen  小尾 芙佐 
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山内暁彦先生(総合科学部国際文化コース)ご推薦

サマセット・モームが「世界の十大小説」の一つに入れている、小説の歴史に燦然と輝く名作。邦訳のタイトルは固いが「高慢」とは平たく言えば人間が生来持っている一寸した「プライド」のこと。「偏見」とは他人のことがよく分からないうちに抱く「先入観」を表わす。(最近の映画の題は「プライドと偏見」となっていた。)ベネット家の5人姉妹が紆余曲折を経てそれぞれの結婚相手を見つけるというハナシ。私たちがその過程を楽しみながら読むことを通じて得られる教訓は、ともすればなおざりにしがちである礼儀と作法が、時と場合によってはとても大切なものとなる、ということだろう。私がこの作品に接したのは学生の時だったが、人との接し方、付合い方の面でかなりの影響を受けたことをよく憶えている。もちろん、この作品の18世紀的な規範に基づくハッピーエンディングは鼻持ちならぬと感じる向きもあろうが、昨今の、保守化したと言われる若い人たち(とりわけ女性の皆さん)が、この作品にどういう反応をするかにも個人的には興味がある。長編ではあるが一気に読めるはず。学生の皆さんに是非お勧めしたい本である。

レビュー投稿日
2015年7月17日
本棚登録日
2015年7月17日
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