太宰治との愛と死のノート 雨の玉川心中とその真実 (女性文庫)

  • 学陽書房 (1995年1月1日発売)
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感想 : 9

23歳にしては大人びてるし文才も感じるものの、所詮は不倫女の日記なので内容的にはどうしようもない。たまたま相手が太宰であるから貴重な史料ではあるのだが。とはいえ、当時の息遣いのようなものは感じられるし、太宰ゆかりの地は殆ど訪ねてはいるので臨場感もあった。
山崎富栄は太宰を道連れにして心中したとして、ファンの一部からは悪女扱いされることもあるが、この日記を読むと太宰の「病苦」による自殺に付き合ったと考える方が妥当であるのかもしれないと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月5日
読了日 : 2022年7月5日
本棚登録日 : 2012年10月5日

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