23歳にしては大人びてるし文才も感じるものの、所詮は不倫女の日記なので内容的にはどうしようもない。たまたま相手が太宰であるから貴重な史料ではあるのだが。とはいえ、当時の息遣いのようなものは感じられるし、太宰ゆかりの地は殆ど訪ねてはいるので臨場感もあった。
山崎富栄は太宰を道連れにして心中したとして、ファンの一部からは悪女扱いされることもあるが、この日記を読むと太宰の「病苦」による自殺に付き合ったと考える方が妥当であるのかもしれないと思った。
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- 感想投稿日 : 2022年7月5日
- 読了日 : 2022年7月5日
- 本棚登録日 : 2012年10月5日
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