- 戦国の古戦場を歩く (祥伝社新書)
- 井沢元彦
- 祥伝社 / 2011年2月28日発売
- 本 / 本
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考古学的な「城」か歴史学的な「古戦場」か、両者を兼ね備えたところがベストであるのは言うまでもないが、合戦のない城と城のない古戦場では後者に興味関心がある自分にとっては有益な書。
ただし、「歩く」という題名とは異なりガイド的な内容ではなく、合戦の紹介に留まっているので、その辺はあまり期待しない方がよいのかも。
とはいえ、戦国時代の主要な合戦が一冊の本で概観できるのは有難い。
2025年3月14日
- 日本人「再生」と「復興」の100年
- 近現代史編纂会
- 世界文化社 / 2012年2月7日発売
- 本 / 本
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311東日本大震災の翌年に刊行された災害と復興にフォーカスした近現代史をビジュアルに概観できるという点では役に立つ本。ただし、専門書ではないので記述には少々怪しいところもありそうだが。
2025年3月11日
- 時代を駆ける新島八重
- 野口信一
- 歴史春秋出版 / 2012年9月23日発売
- 本 / 雑誌
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#八重の桜 関連本。八重の生家は碑があるところよりも、十数メートル西側にあり、数年前に訪ねた時は近所の人が出てきて色々説明してくれた。放映当時は凄い賑わいだったのに、もう誰も来なくなってしまったとのこと。
2025年3月11日
- 江戸の性事情 (ベスト新書)
- 永井義男
- ベストセラーズ / 2016年12月10日発売
- 本 / 本
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#大河べらぼう は結構ディープな表現・描写があるように思えるが、それよりもっとディープな副読本?という位置づけという印象。本書を通じてドラマがより楽しめるのかどうかは人それぞれだろうが、それなりの「発見」はあるように思える。ちなみに、3回通ってはじめて同衾というのは「吉原伝説」とのこと
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd8ddd1e0e71d393471e663b99dcdf031a1c9d80?page=2
2025年3月6日
- 一日一文 英知のことば
- 木田元
- 岩波書店 / 2018年12月15日発売
- 本 / 本
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印象的な名言が多々あり参考になる。難点は漢文には和訳があるのに、古文には現代語訳がないので意味がよくわからない部分があるところ。
2025年3月5日
- 図説 社会心理学入門
- 齊藤勇
- 誠信書房 / 2011年1月20日発売
- 本 / 本
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心理学系では知らぬものは居ない超多作を編者とする立正大学の教科書。質量共に無難で、それなりにしっかり学びたい人にはちょうどいいのかと。
2025年3月2日
- 日本の歴史 鎌倉時代 (7) (集英社版・学習漫画)
- 入間田宣夫
- 集英社 / 1998年2月27日発売
- 本 / 本
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大河ドラマで鎌倉時代はそれなりに勉強できたので、かなりスラスラ読めた。元寇の神風問題等々、多少解釈が古い部分や記述が怪しい部分もある点に留意。
2025年3月1日
- 17歳からの死生観 (新潮文庫)
- 山折哲雄
- 新潮社 / 2014年1月29日発売
- 本 / 本
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日本の次世代リーダー養成塾という高校生対象の講義録で内容的には結構保守的。別にそれが悪いということではなく、著者のイメージとは少々違ったかな。もうちょっと中立というかリベラルなイメージがあったので。が、よく考えると自分のイメージの方が変だっただけで、そもそも宗教者ってのは保守的なのかもしれないが。
それにしても、参加している高校生のレベルが怖いぐらいに高すぎる。まさに「選ばれし者たち」という印象。こういう保守的教育を受けた人間がエリートになっているから日本は「安定」しているんだろうけど。
2025年3月1日
- 弁護士の論理的な会話術
- 谷原誠
- あさ出版 / 2010年6月23日発売
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書面なら考える時間があるのでどうにかなるかもしれないが、会話だとある程度のパターンを頭に入れておかないと、とっさの反論は難しい。よって、本書で列挙されているような典型例はいつでも使えるように身につけておくべきなのかと。
2025年3月1日
- だいたいで、いいじゃない。 (文春文庫)
- 吉本隆明
- 文藝春秋 / 2003年9月2日発売
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「サブカルのナショナリズム化」および「ナショナリズムのサブカル化」というテーマは興味深いので、今後考察を深めていきたい。
2025年3月1日
- 都心集中の真実――東京23区町丁別人口から見える問題 東京23区町丁別人口分析から見える問題 (ちくま新書)
- 三浦展
- 筑摩書房 / 2018年6月5日発売
- 本 / 本
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東京の貧困地と言われる足立区が、札幌市や大阪市や京都市よりも裕福であるというのは意外なデータ。外人、金持ち、若い女がけん引する形で区部は人口増している。他方、郊外の三多摩は厳しい。ただし、今後20年で足立・葛飾・江戸川の3兄弟も10%程度減少し、更なる都市集中化が進むとの観測。
2025年2月28日
- ザ・ディベート 自己責任時代の思考・表現技術 (ちくま新書)
- 茂木秀昭
- 筑摩書房 / 2001年4月1日発売
- 本 / 本
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ソフトボール的な「教育ディベート」にフォーカスしたもの、よって甲子園や大学野球のような「競技ディベート」やプロ野球のような「実社会ディベート」について知りたい人には不向き。
2025年2月28日
- 論理的に話す方法 説得力が倍増する実践トレーニング (PHP文庫)
- 小野田博一
- PHP研究所 / 2005年9月5日発売
- 本 / 本
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三省堂本店の年間総合4~5位になり「論理本」ブームの出発点となった書籍らしい。教育現場で行われる解決や結論が求められない所謂「ディベート」のパフォーマンスの仕方を扱ったものではなく、論理的な発言(主張)とは何かを説明したものであることに留意。
2025年2月27日
- 絶対困らない議論の方法 なぜ、「へ理屈」が大切なのか (知的生きかた文庫)
- 小野田博一
- 三笠書房 / 1999年1月1日発売
- 本 / 本
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「議論に負けるのは、あなたが間違っているのではありません。あなたの述べ方が下手だからです。論理的に弱いからなのです」という冒頭の文言にガツンとやられる。
が、議論とディスカッションとディベートの違いは理屈としてはわかるものの、実際には最終的には勝たなければならいことは同じなわけで、各々形態と導かれる結果により、その対応策はかなり異なるのかと。
実際に夫婦喧嘩と離婚裁判は全然違うわけで。その辺の識別と方法の対応関係が弱いので、全体的に少々ボヤケた印象。
2025年2月27日
- 論理力を強くする 考える力を磨くために (ブルーバックス)
- 小野田博一
- 講談社 / 2006年4月1日発売
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「論理学」の問題集が80問程度出題され、論理記号を用いた解説がされている。イキナリ中高生が着手するのはかなりハードルが高いように思えるが、「クイズ」として考えれば悪くはないのかも。とはいえ、かなり優秀な子向けという印象。そもそもこのレーベルはそういう子を対象としているんだろうけど。
2025年2月27日
- 実践トレーニング! 論理思考力を鍛える本
- 小野田博一
- 日本実業出版社 / 2010年12月1日発売
- 本 / 本
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ロジカルシンキング、アナリティカルシンキング、クリティカルシンキング、この3つの違いを説明できる人がどれぐらいいるだろうか?各々の定義の仕方にもよって異なるかもしれないが、このような観点での識別は重要なのかと。良い意味で教科書的かつ実践的で非常にわかりやすい。
2025年2月27日
- 論理思考の鍛え方 (講談社現代新書)
- 小林公夫
- 講談社 / 2004年7月1日発売
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医学部試験・司法試験・国一種試験の予備校講師である著者が、娘の「お受験」に同類の出題がされていることに衝撃を受けて、その背景にある構造を解き明かしたもの。よって、試験問題というアプローチであることに留意。
これら試験をクリアした人々が実際の課題解決にその「論理的思考」を適用できるのか否か、そもそも試験問題と実践とはどの程度の関連性があるのか、それはそれで興味深いテーマになりそうではある。とはいえ、著者は医者でも法曹でも官僚でもないし、実体験として語れることはないのが難点。国家の人材育成・教育に関わる問題なのでだれか研究して解明して欲しいものだが。
2025年2月27日
- 道徳の教科書 善く生きるための八十の話
- 渡辺毅
- PHP研究所 / 2003年5月30日発売
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現役の中学教師が書いたものだが、偉人達が立派過ぎて、大人が読むと自身の愚かさに凹むかもしれない。とはいえ、余命までにはまだ多少の時間はあるとは思うので、少しでも近づきたい所。尚、文庫版は10話削られているようなので、その辺には留意する必要あり。
2025年2月24日
- なぜ、地形と地理がわかると戦国時代がこんなに面白くなるのか (歴史新書)
- 渡邊大門
- 洋泉社 / 2016年7月4日発売
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様々な合戦や出来事を地図ベースでコンパクトに解説しており、旅行ガイド的にも重宝しそうな印象。ただし、因果を導き出すのが難しい部分もあり、なぜXXX(地名)だったのか?という問いへの回答として少々弱い部分もある。
2025年2月24日
- プロの論理力! トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術 (祥伝社黄金文庫)
- 荒井裕樹
- 祥伝社 / 2011年3月9日発売
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青色発光ダイオードの中村修二の代理人をして「情熱大陸」にも出て、本人曰く「弁護士本」の先駆けとなる書籍とのこと。
ただし、「方法論」とか「テクニック」が公開されているわけではなく「自慢話」が中心であり、所謂「論理力」を期待すると参考になる部分はあまりないのだが、著者の武勇伝?として読めば、それなりの面白さはある。
で、これだけの活躍をしていた人物が今現在では名前を殆ど耳にしないので検索してみたら、不法行為で弁護士会から処分を受けているようで、辣腕?弁護士の「論理力」も常に勝てるわけでもないし、こういう形で敗北すると再起不能にもなるという事実を知ったことは、それはそれで人生の悲哀というか難しさを痛感する。
2025年2月23日
- 日本の歴史 平安時代2 (6) (集英社版・学習漫画)
- 入間田宣夫
- 集英社 / 1998年2月27日発売
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前九年・後三年の役から保元・平治の乱といった院政と武士の誕生が荘園制度をベースに展開していくという、おそらく日本史で最も難しく、受験勉強があるから気合で覚える時代。
ただでさえ複雑すぎるのに、漫画という物語形式だと抽象化・概念化もされないので、より難しくなっている印象。よって、この時代を理解するには教科書とか受験参考書の方がよいのかと。
あらためて感じた最大の疑問は、権力や土地を暴力によって支配するというのは現代まで続く普遍的形態であるにも関わらず、「武士(侍)」という形式の日本特殊性である。実はこの形式は日本オリジナルではなく、多少の違いはあるにせよ世界共通なのだろうか。となると世界中に「武士(侍)」が存在していたということになるが。この辺については今後考察を深めていきたいところ。
2025年2月22日
- 議論のレッスン (生活人新書)
- 福沢一吉
- 日本放送出版協会 / 2002年4月10日発売
- 本 / 本
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主張・根拠・論拠を明確化するという「議論の構造」にフォーカスした内容で「議論のルール」を非常にわかりやすく説明している。
こういう基本的な事項が疎かになることにより、日頃の議論がいかにいい加減に展開されているかを痛感する。
2025年2月21日
- あなたを護る反論術 (生活人新書)
- 萩谷雅和
- 日本放送出版協会 / 2004年9月10日発売
- 本 / 本
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反論に必要なのは「根拠と結論の結びつきの強さ、根拠の確かさ」を「健全な常識や判断力」によって「検証する姿勢」
という第3章にある記述が全て。
2025年2月19日
- 後悔ゼロで生きるために、いまのうちやっとくこと
- 長田夏哉
- 大和書房 / 2016年4月20日発売
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西田幾多郎の「死ぬ前に死んだ人は、死ぬときに死なない」というのは中々の名言(迷言?)で考えさせられる。
医者と僧侶の応答集ということで興味深く読んだが、医者の方が僧侶の方に引っ張られてしまって、全体的にはスピリチュアル的内容になってしまった印象。僧侶の方も祖先信仰重視の傾向があり、多少ビジネス的?なところも引っかかるし。とはいえ、その辺のところを割り切ってしまえば、「今後について考える」という意味で読んで損はないレベルではあるように思える。
2025年2月18日