機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST (3) (角川Cエース)

  • KADOKAWA (2017年8月25日発売)
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感想 : 3
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長谷川裕一漫画、矢立肇、富野由悠季原作、宮崎真一デザイン協力『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST 3』(KADOKAWA 2017年)はフォントの真意が語られる。フォントは人質を取るような卑怯な手段をとり、闇落ちしたように思われた。

フォントは三国志の諸葛孔明の天下三分の計を目指していた。公務員的な机上の効率性では地球連邦のような統一政府になるが、現実性がない。そのために三大勢力で勢力均衡を目指す。これは連邦という仕組みの欺瞞を明確に指摘している。

しかし、地球連邦は三大勢力の一つになる資格もないだろう。地球連邦が残ると、そのイデオロギーから統一を目指そうとし、紛争の火種になる。冷戦終結でソビエト連邦が解体したように地球連邦も解体しなければ平和にならないだろう。

しかも、フォントが組もうとしている地球連邦軍人は傭兵を殺害しようとしたり、人身売買の対象を殺害すると脅したりするような卑怯者である。フォントの計画のパートナーになる資格があるか疑問である。自分の思惑を話した上で協力する姿勢は公正であるが、地球連邦軍人に打ち明けるよりもアッシュに打ち明けるべきだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2024年1月1日
読了日 : 2024年1月1日
本棚登録日 : 2024年1月1日

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