タイトル、表紙から"猫"が主軸になると思ったら違った。
本屋大賞ノミネート作品という事で話題になっていたため期待していたが…こんなにつまらない作品を読んだのは久々である。
同時期に有川浩さんが"猫"をテーマにした本書いており、そちらと共に購入した覚えがある。
タイトルにもある「世界から猫が消えたなら」をテーマに物語が展開されていくのかと思ったがそうではなく、また主人公の対する猫への思いや描写が少なくわざわざタイトルに猫をもってくる必要があったのか疑問を抱く。
内容としては余命宣告を受けた主人公が悪魔に出会い、しについて考える7日間を描いている。一日と引き換えにひとつ世界から消す。主人公もあまり死に対しての悲観的ではなく、30歳の設定だが子供じみている気がした。ストーリーとしてはありきたりであり、お涙頂戴感が否めなかった。
死について伝えたかったのだろうが、説得力もなく主人公の葛藤についてもう少し描けば印象が変わったと思う。
著者は映画製作者としては優れているらしいが、この作品は処女作のせいもあるのか全く面白みがなかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年9月14日
- 読了日 : 2012年11月30日
- 本棚登録日 : 2014年9月14日
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