著者によると頭が良い人と言うのは、一人一人生まれながら持っている資質や能力を最大限に活用できる人のことだという。
人それぞれに認知特性がある。
人はおのずと自分の認知特性を生かした職業を選んでいるものだが、さらに評価されるためには、自分の得意な能力を発揮し、不得意な能力を補えるようにしなくてはいけない。
著者が提唱している認知特性というものが、どの程度普及しているものなのかがよくわからない。
ただ、こういったラベリングというか、パターン分けは読んでいて楽しい。
自分はどのタイプなんだろうかと、探してみたが、ぴったりと当てはまるものはなかった。それについては著者も述べており、必ずどれかに当てはまると言うものでもないようだ。それぞれの特性の伸ばし方も書いてもらうとよかった。
能力の伸ばし方について多少触れてはいるのだが、具体性に欠ける。その点で、モヤモヤ感が残る。どうすれば、より自分の能力が伸ばせるのか。そこを知りたかった。
こう書いていて思ったが、日本人は、血液型のように、ラベリングが好きだ。また、マニュアル的にどうすれば成功するか知りたがる。この本にもそういったものを期待してしまった。その安易さを反省したいと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
趣味・実用
- 感想投稿日 : 2020年8月6日
- 読了日 : 2020年8月6日
- 本棚登録日 : 2020年5月31日
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