腹違いの兄、松之助の家へ向かう途中の分かれ道、若だんな一太郎はゆんで(弓手)の左の道へ行くはずだった。しかし、ちょっとした好奇心からめて(馬手)右の道へ駆けて行ってしまった……

「ゆんでめて」
火事から4年。屏風のぞきを失ったことをまだ気に病んでいる一太郎は街で噂になっていた鹿島の事触れに屏風のぞき探しを頼む。そんな事触れは亡くなった兄が憑いている娘に関する依頼を頼まれていた。

「こいやこい」
火事から3年。小乃家の若旦那七之助が訪れていた。彼は今度上方から嫁をもらうことになったのだが、なんとその嫁が江戸へ来る際4人の娘と共に来、その中から本当の嫁千里さんをみつけなくてはならないという。そして七之助は千里の顔を知らないという……

「花の下にて合戦したる」
火事から2年。季節は春、長崎屋の庭先にある古木の桜にも花が咲いた。その桜の花びらの精達は花が咲いている短い間しかいられず、花見をしたことがないという。そんな花びらの精達のために、飛鳥山に花見をしに行くことになった一太郎達であったが、いつのまにやら花見のメンバーが増え、宴の場はえんやわんやの大騒ぎに。

「雨の日の客」
火事から1年。江戸は天の底が抜けたような大雨。屏風のぞきを失って寝込んでいる一太郎のために百度参りに来ていた鈴彦姫を男たちの手からから救った大柄な女。自分の名すら危うい、その女が持っていたのは、内側の細い筋が動いているように見える美しい珠だった。

「始まりの日」
運命の分かれ道にて、話す生目神と市寸島比売命。

2014年8月8日

読書状況 読み終わった [2014年8月8日]
カテゴリ ファンタジー

兵役についたDr.ヘリオット氏は苦しい訓練の中、兵役につく前の獣医生活に思いを馳せる。そこで出会った様々な奇妙な動物たちとヨークシャーの人々との日々を。

第二次大戦での従軍体験と平行して、描かれる獣医としての生活はとても面白くヘリオット氏の優しさが感じられるお話だった。
当時のイギリスの農村地帯の様子、人々やその自然の豊かさを感じられ、私も丘に寝転んでその風を受けてみたいと思った。またイギリスに行きたいものだなぁ。

犬を飼っていた私もよく愛犬の行動に驚かされたが、ヘリオット氏が出会う動物たちもなかなか個性的。最後の毎日夜遊びとして様々な人の集会に参加する猫の話なんかはとても面白かった。

個人的にはヘリオット氏と同僚のシーグフリードやトリスタンとの掛け合いがお気に入り。

2014年8月2日

読書状況 読み終わった [2014年8月2日]
カテゴリ 寓話集

お江戸妖怪ファンタジー「しゃばけ」シリーズ第八弾。

目の悪い母のために目の病を治してくれる品陀和気命(生目神)への貢物として七宝を集めて欲しい女の子が現れる「はじめての」。
一太郎の目が突然見えなくなってしまったところへ長崎屋にはお武家から干物を運んで欲しいとの難しい仕事が持ち込まれる「ほねぬすびと」。
一太郎の目を治そうと生目神の玉を探す仁吉が人形の付喪神や河童の騒動に巻き込まれる「ころころろ」。
いつの間にやら可愛い女房と暮らしている佐助がその生活に違和感を感じる「けじあり」。
いよいよ一太郎の目の光を奪った生目神を追い詰めた所で神様と問答勝負をすることになる「物語のつづき」。
巻末には漫画家、萩尾望都さんとの対談。

今回も人間と神や妖怪の間で流れる時間の違い、その悲哀が描かれていました。

一太郎の初恋に、仁吉の慌てっぷり、佐助の旦那姿となかなか見どころ満載な一冊でした。

2014年7月30日

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読書状況 読み終わった [2014年7月30日]
カテゴリ ファンタジー
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上巻ではドイツのエニグマ解読の物語であったが、下巻はその敵方であるアメリカの暗号作成に関する物語から始まる。

エヴァホ語を使った暗号作成、線文字Bの解読、公開鍵・秘密鍵の開発、量子暗号。

上巻が暗号と歴史との関わりに重点を描かれていた一方、下巻ではほぼ舞台が近代・現代ということもあり歴史との関わりはあまり描かれていませんでした。

私自身がコンピューターに関わる事が多いため、アリスとボブのストーリー、公開鍵・秘密鍵が生み出されるまでの話が興味深かったです。素数、すごい。

量子コンピュータと量子暗号、重ねあわせはどうもスッキリ理解することは難しかったですが、実現されれば計算速度など、異次元になるのだろうと思うとワクワクします。

暗号賛成派と暗号反対派の議論は興味深く、個人のプライバシーか犯罪者を捕まえるか、悩ましい問題です。

巻末には作者からのプレゼントとして、暗号解読の問題がついています。
翻訳者の方の問題の解説もついていて、本書で学んだ暗号解読手法を身につけることができるようになるかも?!

2014年7月27日

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読書状況 読み終わった [2014年7月27日]
カテゴリ 科学

暗号の様々な種類、遍歴や暗号がどのように歴史に影響を与えたかについてドラマチックに描かれている。
カエサルのガリア遠征、スコットランド女王 メアリー処刑、フランスの鉄仮面、ドイツのエニグマなどなど歴史と暗号には深い関わりがあったのね。

暗号を解説するための数学的な記述の所では心が折れそうになったけれど、19世紀になって、電子技術が発達し、エニグマが開発されたあたりの記述はとてもワクワクした。

最後のエニグマを解読したアラン・チューリングの顛末があまりに悲惨で考えさせられた。偉大な科学者で、その後も多く活躍することができる才能があっただろうに……

2014年7月13日

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読書状況 読み終わった [2014年7月13日]
カテゴリ 科学

同名の映画の科学考証や脚本の協力をした作者によるノベライズ.

人類の起源となる猿人に知性を与えた透明な石版,月に埋められた異星人のものと思われる石版,そしてその石版を作った異星人を求め土星へと旅立つ宇宙飛行士.

2001年なんてとっくに過ぎたこの時代だけれど,昔思い描いていた未来を読むのは楽しいものです.
SFはアシモフばかり読んでいるのだけれど,アシモフのようにロボット3原則に縛られないロボットが反逆するのはなかなか興味深かったです.
映画も見てみたいなぁと思いました.

2014年2月27日

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読書状況 読み終わった [2014年2月27日]
カテゴリ SF

スープからコースに沿ってデザートまで料理に関する殺人事件のミステリー集.

アシモフの作品が入っているということで買ったけれど,まさかの読んだことのある物語でショック……
だけれど,私の好きなネロウルフシリーズ(毒薬ア・ラ・カルト レックス・スタウト)も掲載されていたので,良し!

凶悪な庭(キャロル・カイル),特別料理(スタンリー・エリン),幸せな結婚へのレシピ(ネドラ・タイアー)などなど,けっこう気持ちの悪い物語も多かったです.

2014年2月15日

読書状況 読み終わった [2014年2月15日]
カテゴリ ミステリー

しゃばけシリーズ第6弾.
若だんなが火事に巻き込まれ冥土行きしてしまったり,広徳寺の寛朝の弟子秋英が本の中に連れ込まれる,若だんなの両親の馴れ初め,松之助さんの見合い,庭に新たに植え替えられた桜の怪,桜殿が遣わした桜の花びらの精,小紅など盛りだくさんでした.

銭の川とか,和算,式神とか面白かったです.

花びらの精の話はジーンと来ました.人と花びら,妖怪の人間,限られた命をどう生きるか考えさせられるお話でした.

2014年2月9日

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読書状況 読み終わった [2014年2月9日]
カテゴリ ファンタジー
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シリーズ第1弾の「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか 」の出版後,東日本大震災を通じて,日本人の中の愛国心が高まりつつある.
どうして日本人は日本を好きだと思わなくなったか,今後日本は他国とどのように関わっていけば良いかなどについて語られている.

昭和天皇陛下の処刑が免れた理由,GHQのWGIP(War Guilt Information Program)の恐ろしさ,九条改正について,中国・韓国との付き合い方,などなど参考になることが多かった.

相変わらず韓国批判が凄まじい.
一方,中国は敬して遠ざけるという方法や在日朝鮮人への対応は良いと思った.
カルタゴ滅亡と比較して日本の滅亡を説くのはなんとも極端だと思ったが,教育・外交・軍事にもう少し力をかけても良いという点には賛同する.

2014年2月2日

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読書状況 読み終わった [2014年2月2日]
カテゴリ 新書

世界中の人は自国の建国の歴史を知っている.しかし日本人は自国の建国の歴史を知っているだろうか?
日本の建国記念日はなぜ2月11日なのか,日本はいつどのようにできたのか.そしてそれらをどうして日本の教育現場では教えていないのか.
私たち日本人が日本を愛せるように,日本の建国の歴史を紐解く……

前半は日本の建国の歴史を,後半は筆者が教えたい中学校での「国史」の教科書を紹介している.

私自身もヤマト朝廷から飛鳥時代までの流れは不自然だなぁと思っていたけれど,なるほどねと思わせる説明でした.

主に古事記と日本書紀に沿って説明がなされていて,たとえ科学的に否定されうるとしても物語として面白いと思いました.
聖書と同じようなものだと思うと,納得できます.
中国と日本に関係,「朝貢すれども冊封せず」というのはとても興味深かったです.

やっぱりまだ日本は占領から抜け出ていないのだなぁと思わされました.

2014年1月30日

読書状況 読み終わった [2014年1月30日]
カテゴリ 新書

「世界に良い影響を与えている国ランキング」や「あなたの最も好きな国(地域)ランキング」において上位をとる日本.しかし,日本国内では日本に対して肯定的な評価を持つ日本人は全体の43%と低調である.
どうして外国の人々からは評価を受けているのか?その実態を知って日本人にも自国を好きになってもらおう.

日本の食・モノづくり・「もったいない」精神などを通して世界から評価されている日本について紹介した後,その現代日本を形作るに至った歴史・宗教観・天皇を紹介している.
巻末には世界の北野と言われる,北野武氏との対談も載せられている.

よくここまで日本,それも皇室制度を褒め称えられるなぁと思わせる本でした.
まぁ,日本の良い所を知ってほしいという事がこの本の目的なので,多少の誇張は仕方がないでしょう.
そして,誇張している部分を除いても,日本の良さをあらためて知ることができる本だと思いました.

以下,私が興味をもった点(ネタバレ).

・日本の食は他の国に比べ専門化が進み,それぞれ料理のレベルを上げることができた
・台湾の烏山頭ダムは日本占領時に建てられ,当時の台湾総督府に所属していた八田與一氏が現場監督者となって建設し,今でも台湾の人に感謝されている
・ウズベキスタンのナヴォイ劇場はシベリア抑留を受けた日本人がウズベキスタンに連行され強制労働の結果建てられたものである.地震が起きた時にその劇場だけが倒壊せずに建っていた.今でも当時の日本人の真面目さは尊敬されている.
・ペリー来航の翌年には自前の黒船を造ってしまった
・日本の電車の時間が正確なのは,御召列車を滞りなく運行するため
・伊勢神宮(内宮)の宇治橋に建てられている鳥居,外側は外宮本殿の棟持柱,内側は内宮本殿の棟持柱が遷宮後かんなをかけたものが再利用したものである.鳥居として利用された後は伊勢国の入り口の鳥居として,そしてその後は全国の神社の鳥居や社殿として使用される.


トルコの軍艦が日本沖で沈没し,その避難民を本国へ送り届ける戦艦として比叡と金剛が使われたという文章で地味にテンションが上がってしまった.

2014年1月23日

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読書状況 読み終わった [2014年1月23日]
カテゴリ 新書

ロボットシティに閉じ込められたデレクとキャサリン.そんな二人のもとへロボットシティに自分たち以外の人間がいるとの情報が入る.その人たちが乗ってきた宇宙船に乗せてもらい,ロボットシティから脱出しようと人間たちを探すのだが……

デレクは最初にロボットシティに来る時に使った「ペリヒーリオンの鍵」工場へ潜入し鍵を手に入れるのだけど,鍵が起動せず結局ロボットシティから出られないことが判明.
持病の悪化が進むキャサリンはようやくデレクに身元を明かした.本名はアリエルという.
デレクはそんなアリエルを救うためにもロボットシティ脱出を急ぐ.
その後,人間がいるらしいとの情報を得て,探し始める2人.
その人間,ジェフはオーロラの大学に向かう途中で遭難し,ロボットシティに漂着した.その事故で身体が傷つき,ロボット達は彼を救うため,なんとロボットの身体に彼の脳みそを移植した!
移植から目覚めたジェフは事態に動転しロボット達から逃げてしまう.
移植は成功しロボットの身体を手に入れたジェフだが,少しづつ狂いはじめロボットシティの征服を狙うようになる.

デレクとアリエルがだんだん仲良くなってきて,協力体制がうまく行くようになっている気がする.やっぱりアリエルが身元を教えてのが大きかったのかな.
この本で懐かしのアルファとウォルラフも出てきて,物語はなかなかややこしくなってる.
サイボーグに対してロボット三原則はどのように作用するのかなどなど興味深い点も多かった.

2014年1月18日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2014年1月18日]
カテゴリ SF

人間のいないロボットだけの人工惑星「ロボットシティ」に閉じ込められたデレクとキャサリン。
人間のいないはずの街で殺人事件が起き、2人はロボットに出会うなり殺人犯として監視を受ける。ロボットはロボット工学第1原則により人を殺すことはできず、人間である2人に疑いがかけられたのだ。
2人は自分たちにかけられた疑いをはらすため事件解決を試みる一方で、ロボット・シティの存亡に関わる異常事態が起きていたのだった。

電脳惑星の第2巻。アイモフさんの世界観たっぷりな中で進められるストーリーはなかなか面白かったです。
ロボットに対する愛を感じる作品だったように思います。
女性の登場人物がえらくヒステックな点は鼻についたけれど。(アメリカの小説ではよくあることだけど)
殺人事件の結末は個人的には微妙だったけど、デレクの身元の謎が少しだけ解明し、今後が楽しみになりました。

2014年1月11日

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読書状況 読み終わった [2014年1月11日]
カテゴリ SF

救命ポッドの中で目覚めると記憶を失っていた男。自分自身の名前すらわからない。安全スーツのバッジから「デレク」と名乗ることにしたが、後でそれも安全スーツのブランド名とわかる。
小惑星に着陸し、看護されるもその小惑星には人っ子一人いないロボットだけの星だった。ロボット達は惑星を掘っては埋め、掘っては埋めと一件意味の分からない活動をしている。彼らは何かを探しているようだ。
デレクはそんなロボットしかいない小惑星から逃げ出そうとするのだが……

アシモフ監修で新人SF作家がリレー形式で長編を書いていくSFシリーズの1冊目。今までのアシモフの世界観がそのまま反映された物語でなかなか面白かった。
「ロボット・シティを捜せ!」ってタイトルだけど、実際は探したわけじゃなくて、知らずに連れて行かれた感があった、このタイトルはどうなんやろと思いました。ロボットシティーが出てくるのは、この巻の最後の最後やしな!

ロボットシティに行くまでにも異星人に監禁されたりとかなかなかスリリングな内容、SF感満載の物語はなかなか今後が楽しみである。
全6巻らしいので頑張って集めるかな。

2014年1月5日

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読書状況 読み終わった [2014年1月5日]
カテゴリ SF

江戸の神田,玄関で揉め事を裁定する町名主の跡取り,麻之助.生真面目で勤勉な性格だったはずが,16歳から突然お気楽ものに変わってしまい,今では両親からは呆れられている.そんな麻之助の元に幼なじみの女たらし清十郎が「念者(男色)のふりをしてくれ」と頼み込んでくるのだが……

婚礼前の女に子供ができてその父親探しをする「まんまこと」,麻之助が柿を拝借して捕まりそうになったところから恋わずらいの相談を聞くことになる「柿の実を半分」,麻之助に縁談が来る「万年,青いやつ」,親友清十郎の腹違いの弟,幸太の父親騒動「吾が子か,他の子か,誰の子か」,狆と娘を拾って持ち主・親を探す「こけ未練」,幸太が攫われる「静心なく」.

基本は麻之助の元に持ち込まれる騒動を解決する物語ではありますが,麻之助と幼なじみで後に清十郎の父に後妻として嫁いだお由有との微妙な恋模様からなんとも言えない味が出ている作品でした.
麻之助とお由有,縁談相手のお寿ずとの今後の関係が気になります.

2013年12月15日

読書状況 読み終わった [2013年12月15日]
カテゴリ 恋愛

しゃばけシリーズ第5弾で長編。病弱な若だんなが初めての旅へ。稲荷様のお告げで箱根へ湯治へ行くことになったのだ。
ところが常に共にいる手代2人、佐助と仁吉が行方不明に。なんとか宿に着いたと思いきや、人攫いにあい、その道中で天狗に襲われる始末。箱根の山神が起こすと言われる地震も多発し、単なる湯治のはずが、湯にもつかれず災難続き。初旅の若だんなは江戸に無事帰れるのか?

若だんなが思った以上に動きまわってました(物理的に)。山なんて登れないものだと思っていたのに、案外頑張っています。もちろん作中、最後は体調を崩していましたが。

山神の娘、お比女ちゃんの悩みに共感しました。
力ない自分は周りの人の役に立っているのか。迷惑をかけているだけではないのか。
同じような悩みを持っていた若だんながお比女にかける言葉がグッときます。

2013年12月10日

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読書状況 読み終わった [2013年12月10日]
カテゴリ ファンタジー
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江戸にて古道具屋兼損料屋「出雲屋」を営むお紅と清次、そんな2人の店では時折人ならぬ話し声が聞こえる。生まれて100年経ち魂が宿った物たち、付喪神の声である。
決して経営が良いとはいえない出雲屋ではそんな付喪神たちも貸し出されていく。
付喪神たちは貸し出された先で起こった騒動について色々話を拾ってくるのだが……

なかなか付喪神たちの会話がツンツンで良いカンジでした。
しゃばけシリーズでは協力的な付喪神たちだけれど、この物語では気位が高く、人とは話をしてやるまいとしているところがなかなか。

お紅と清次、蘇芳の3人の恋愛模様、煮え切らない関係も面白かったです。

2013年12月6日

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読書状況 読み終わった [2013年12月6日]
カテゴリ ファンタジー
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休日は日がな一日寝ていたいというような怠け者たる小和田くんの前に現れた、ポンポコ仮面!京都で困った人がいたならば、駆けつけ助けてくれる正義のヒーロー。怪しい風貌ゆえ何度も通報された下積み時代は過ぎ、今では街の人気者。
そのポンポコ仮面がなんと小和田くんに二代目ぽんぽこ仮面として後を継いで欲しいとつきまとうのだが……

もともとは朝日新聞で連載されていた物語ですが、出版にあたり物語は大幅に改変されています。
相変わらずの森見ワールド満載。ハチャメチャむちゃくちゃどんがらがっちゃんな物語でした。
小和田くんの怠けっぷりが半端ない。そして、恩田先輩・桃木さんカップルが良い味でてる。

ポンポコ仮面のグッズがあったら、欲しいなぁ~

2013年11月20日

読書状況 読み終わった [2013年11月20日]
カテゴリ ファンタジー

有名ドラマ「半沢直樹」の原作。

ドラマを思い出しつつ、楽しんで読めました。
原作はドラマほど演出のインパクトは少ないかなと思います。ところどころ違う点もありますし。

とは言え、支店長の浅野が追い詰められていく描写の生々しさを読むと、こちらも胃が痛くなりそうなくらいの迫力で、文字だけでこの迫力を生む作家さんはすごいなぁと思いました。。

2013年11月13日

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読書状況 読み終わった [2013年11月13日]
カテゴリ 社会派

言葉を喋れない商の王子(高宗武丁)が苦難の末、文字を創造する過程を描いた「沈黙の王」、夏王朝初期、権謀術数を尽くして天下を取ろうとする男を描いた「地中の火」や周王朝の興亡と悪女と呼ばれる褒姒を描いた「妖異記」、周王朝没落の中生き残りをかける鄭の国の秘策を描く「豊穣の門」、晋王朝の太傅、叔向の婚姻を描く「鳳凰の冠」などの夏王朝や周王朝での短編が収録されている。

「妖異記」での笑わない王妃褒姒の最後の笑いはなかなか怖かった。
「鳳凰の冠」での叔向の母、叔姫の気の強さは反面教師としなくては。

2013年11月10日

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読書状況 読み終わった [2013年11月10日]
カテゴリ 歴史小説

江戸のしがない神社の息子2人、弓月と信行。のんびりとした兄、弓月はしっかりものの信行にいつも叱られっぱなし。そんな弓月は夢に入って過去や未来を見る「夢告」を行うことができるが、その結果はいつも芳しくない。
ところが、さる大きな神社の権宮司がその夢告を見込んで、大店の一人息子の行方を占って欲しいと頼んできた……

夢告という特別な能力に加え、ミステリー、政治などが絡まって最後まで楽しめました。
幕末という動乱の時代を市井の人々がどう生きたかという様子も垣間見ることができました。

2013年11月7日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2013年11月7日]
カテゴリ ファンタジー

時代は江戸。幼き日一緒に走り回っていた幼なじみ7人も年頃に。そんな時、幼なじみの兄妹、千之助と於ふじが溺れ死んでいるのが見つかった。その真相を暴こうとする、小さい頃から於ふじに思いを寄せていた下っ引きの宇多の目の前に亡くなったはずの於ふじが幽霊となって帰ってきた。
幼なじみの7人を巡る恋愛模様に江戸捕物帳を絡めた物語。

幽霊ものに恋愛にミステリーとなかなか盛りだくさんなお話でした。
相変わらず江戸の街の表現がうまくて、すぐに江戸時代に飛ばしてくれます。
最後の「ああ、なんて好きだったんだろうな」という言葉がグッと来ます!

2013年11月6日

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読書状況 読み終わった [2013年11月6日]
カテゴリ ファンタジー
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火星植民地は多くの部分において自給自足が可能になったが、水と食糧のみは地球からの輸入に頼っていた。特に水は必需品。ところが地球は海という何トンもの水を抱えているにもかかわらず、余分な水はないと主張し、その供給を制限し始めた。その時、火星植民者達はどうするか……

表題の「火星人の方法」と3つの作品、合計4つの作品が盛り込まれたSF短編集です。

多段式ロケットだとか、地球人以外の異星人の様子、新たな星への植民における困難さなどなど興味深い内容でした。
そして、相変わらず登場人物が表情豊かで人間味あふれています。

火星人の方法で語られる宇宙遊泳の楽しさなどを読むと、一度宇宙に行ってみたい思いに駆られます。

2013年11月3日

読書状況 読み終わった [2013年11月3日]
カテゴリ SF

四畳半王国の王様の独白から始まり、四畳半で暮らす学生達や阿呆神のよくわからない生活ぶりが描かれる、森見さんワールド満載の作品です。

相も変わらず無駄な言葉が多く、その無駄を楽しむのが森見さん作品を読むものの勤めと思うものの、最初の独白では少し無駄が過ぎるように思いました。読んでて挫けそうになりました。

その後の短編達はいつも通り面白い。
どうしてこうカオスな登場人物をポンポンと生み出すことができるのか不思議で仕方がない。
水玉のブリーフ一丁で踊るおっさんとか!
個人的には数学氏が好みかな。

2013年10月27日

読書状況 読み終わった [2013年10月27日]
カテゴリ ファンタジー
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