最後の将軍徳川慶喜の孫、姉は高松宮妃殿下喜久子さまという名門に生まれた作者が、小石川のお屋敷「第六天」で育った大正から昭和初期の殿様家の日常を日記を元に邂逅した随筆集。
慶喜も亡くなるまで住んだお屋敷こそ広大だが、衣食住は非常に質素で、武家らしく質実剛健が徹底されていたことに驚く。
ご主人も大名家の方だが、和平終戦工作に奔走され、戦中戦後は大変ご苦労されたとのこと。しかし知的で率直な筆は、じつにすがすがしい。
まだご存命とのこと、長寿をお祈りする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2011年10月9日
- 読了日 : 2011年10月4日
- 本棚登録日 : 2011年10月9日
みんなの感想をみる